おぬし、やるのう―とでも言いたくなる今年の大河ドラマ『真田丸』。ひねりのあるセリフ回しで笑わせ、歴史マニアが膝を打つ小ネタを仕込み、「いちいち面白い」と評判だ。
本能寺の変が1分で終了というまさかの常識破りにも、驚かされた人は多いはず。
撮影現場の様子は「主演の堺雅人さんは出演者それぞれに『お疲れさまでした』、若手にも『誰でも失敗するから大丈夫』と声をかけるなど気遣いが細やか。長野ロケでは一人前5000円の高級肉を50人ぶん買ってきて振る舞った」(NHK関係者)
「盛り上げ役は大泉洋さん。失敗談や裏話で女優陣を笑わせている。殺陣のカメラテストではデタラメでも、本番は完璧にこなすので、草刈正雄さんも『不思議な男だ』と評価している」(同)
ドラマ同様、兄弟の絶妙のコンビネーションで盛り上げているのだ。
ちなみに、第4回時点でドラマの舞台は1582年。この年、登場人物の年齢は、信繁15歳、信幸16歳、昌幸は35歳とじつに若い(信繁役の堺雅人と信幸役の大泉洋はともに現在42歳、昌幸を演じる草刈正雄は現在63歳)。
信繁を演じる堺雅人はストイックに役作りをする俳優として有名だ。そのエピソードのひとつに「腹に一物ある男を演じるため、腹にサナダムシを飼うことを決意、目黒の寄生虫館に卵をもらいに行った」という仰天話がある。
結局、卵はもらえなかったというが……。
(週刊FLASH 2016年2月23日号)