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佐藤ゆかり、二階幹事長の面子を潰す「通達破り」地元行脚
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2020.05.01 06:00 最終更新日:2020.05.01 06:00
「緊急事態措置を実施する期間は、インターネットやスマホなどを活用して地元とコミュニケーションを」
これは、自民党の二階俊博幹事長(81)が、4月9日付で党所属の国会議員宛に出した通達の一部だ。新型コロナの感染拡大を受け、政府が国民に移動を自粛するよう厳しく要請するなか、“国会議員も地元行脚は自粛するべし” という趣旨のものだ。
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ところが、その通達から9日後の4月18日、大阪府枚方市には、ぞろぞろと秘書を連れて歩く、佐藤ゆかり衆議院議員(58)の姿があった。
午前11時、佐藤議員を乗せたミニバンは、地元事務所の前にある駐車場にやってくるなり、身体障がい者用のスペースに駐車。彼女は事務所に立ち寄ったのち、近所の大手パチンコチェーン店に向かい、関係者らと、ひとしきり話していた。
交野市と枚方市で構成されるこの大阪区こそ、彼女の選挙区。これはまさに、二階幹事長の “メンツを潰す” 地元行脚ではないのか。しかも彼女は、二階派に所属する “子分” であるーー。
「これ以上、二階さんの足を引っ張ってほしくない」と嘆くのは、自民党幹部だ。
「幹事長は、選挙の最高責任者。衆議院の静岡4区補選が正念場の時期に、二階さんとしても、議員に “政治活動の手を抜け” とは言えません。
でも、所属議員が “クラスター” になったら、元も子もない。しかも佐藤議員は人望が薄く、大阪府連の関係者に『帰ってきてほしくない』と言われる始末です」(自民党幹部)
なぜ、“親分” に弓を引いたのか。佐藤議員の事務所に問い合わせると、地元に戻ったのは、「相談センターに繋がらずに行き場を失っている住民、中小企業等に対し、迅速な情報提供と苦情処理にあたるため」だと弁解した。
大手パチンコチェーン店への訪問に関しては、「開業に反対運動を展開してきた住民代表らから視察要請」があったからだとのこと。まるで、有権者に寄り添うためだったと言わんばかり。
ただし、障がい者用スペースへの駐車については、「臨時駐車しても迷惑をかけないとの職員の判断は、誤りでした」と、率直に反省ーー。
「『私ひとりぐらいならいいよね』という感覚なのでは」と指摘するのは、政治評論家の有馬晴海氏(62)だ。
「安倍首相が “接触8割減” を訴えるなか、昭恵夫人は大分県で神社参拝に勤しみ、“マスクを外したのは、お参りのときだけ” と言い訳しています。国のトップがこの様子では、議員も “模範たるべし” という意識が緩んでしまう」(有馬氏)
こんな様子では、次の選挙で投票を “自粛” されてしまうのでは?
(週刊FLASH 2020年5月12・19日号)