【Part2/県議会議員に聞いた「自県知事を採点」】
●北海道・鈴木直道知事(39)
《評価》
★★★★★=1票
★★★★=5票
★★=2票
評価なし=1票
2月28日、いち早く緊急事態宣言を発した北海道。
「他県にくらべ行動が早い」(八田盛茂道議・★4つ)
「危機管理意識が高く、最悪の事態を想定して行動」(佐々木大介道議・★5つ)
一方で、こんな意見も。
「政府に先立って『緊急事態宣言』『休校要請』をしたが、専門的・科学的根拠を今も道民に知らせていない」(菊地葉子道議・★2つ)
「道民生活に大きな混乱を招いたことは否めない。道独自に補償や支援策を示すことがなく、従来の施策と国の対策頼みで、現場頼み」(真下紀子道議・★2つ)
若きトップが迎えた山場は、まだまだ続く。
●青森県・三村申吾知事(64)
《評価》
★★★★★=1票
★★★★=2票
評価なし=3票
東北各県で、休業要請に踏み切るのがもっとも遅かった。
「中小企業に対しても県民に対しても、独自の支援策が少なすぎる。業者への家賃補助、従業員維持の支援が急がれている」(吉俣洋県議・★評価なし)
●岩手県・達増拓也知事(55)
《評価》
★★★★★=1票
★★★★=2票
感染者数がゼロの岩手(5月3日現在)。回答でも評価する声が多い。
「対策本部会議を開くたびに、県民に行動の自粛を呼びかけている」(斉藤信県議・★4つ)
「今後の要望だが、PCR検査体制の強化を」(名須川晋県議・★5つ)
●秋田県・佐竹敬久知事(72)
《評価》
★★★★★=4票
★★★★=2票
「危機感を強く持ち、かつ県の特性も理解し自らの頭で考え決定している」(鈴木健太県議・★4つ)
休業要請に応じた企業に、最大30万円の協力金を支給することを決めた。名門「佐竹氏」の子孫である敬久氏。民を守る “殿” になれるか。
●福島県・内堀雅雄知事(56)
《評価》
★★★★=3票
★★★=1票
「手堅い。有事なので、空振りを恐れず先手を打つ対策を求めたい」(橋本徹県議・★4つ)
「国の判断や対応が一歩遅いときには、県独自の対応が必要。知事の決断力を、いま以上に発揮してほしい」(匿名・★3つ)
今後も手堅く県政を進めたい。
●山形県・吉村美栄子知事(68)
《評価》
★★=1票
4月18日に、来県者への検温を開始した山形。「まるで関所。なのに、入境拒否はできない」と県民もぼやく。県議からも批判が……。
「3月29日の県総合文化芸術館のイベントを、27日まで開催しようとしていた。指揮命令系統がわかりづらい」(匿名・★2つ)
●宮城県・村井嘉浩知事(59)
《評価》
★★★★★=1票
★★★★=2票
★★=1票
「全国に先駆けて、軽症者用のホテルを確保」(匿名・★5つ)
「専門家の助言を採用し、ただちに臨時休校の5月への再延長を断行した」(わたなべ拓県議・★4つ)
「今回は初動対応が遅い」(境恒春県議・★2つ)
高評価の一方、震災復興と比較した意見もあった。
●新潟県・花角英世知事(61)
《評価》
★★★★★=4票
★★★★=2票
★★★=1票
4月17日の全国知事会を「県内は感染拡大していない」という理由で欠席。非常事態宣言の全国拡大に「理解できない」と、国の対応に疑問を抱く新潟県民も多い。
「慎重さは長所でもあるが、非常時は先手の決断力も必要」(匿名・★3つ)