【“石破茂内閣” 閣僚名簿】
●内閣総理大臣/石破茂(63・石破派)
《“ポスト石破” 候補》
●副総理/岸田文雄(62・岸田派)
「石破氏と同じ1957年生まれで、石原伸晃氏・中谷元氏を交えて、4人で年に数回、夜に会合を開く間柄。“ハト派” 岸田氏を政権に取り込み、リベラル色を出す狙いがある。
岸田氏も、『ポスト石破』を考えるはず。現在の麻生副総理と同じく、財務相との兼任を求める可能性もある」(政治部デスク)
●外務相/野田聖子(59・無派閥)
「コロナ対策では、各国の女性リーダーが強みを発揮した。石破内閣でも、日本の顔として適任では」(ベテラン政治部記者)
●総務相/河野太郎(57・麻生派)
「石破氏なら、河野氏に総務相として地方自治など統治機構改革も担わせ、“ポスト石破” として競わせるだろう」(同上)
●厚労相/小泉進次郎(39・無派閥)
「環境相としての失敗を挽回する機会を与えるだろう。ただ、ここで失敗すれば、進次郎氏も後がない」(政治ジャーナリスト)
●農水相/小渕優子(46・竹下派)
「石破さんは、小渕恵三元総理の側近でした。小渕さんを、『優子ちゃん』と下の名前で呼び、昔から親しいんですよ」(石破派議員)
《“石破派” の水月会》
●法務相/山下貴司(54・石破派)
東大卒で、東京地検特捜部検事も務めた。
「舵取りが難しい法務省も、内情を熟知した山下氏なら適材」(ベテラン政治部記者)
●内閣官房長官/田村憲久(55・石破派)
厚労相を務めた田村氏は、「他派閥の議員との交流も多く、調整能力が高い。間違いなく女房役に据えられる」(自民党関係者)
●経産相/齋藤健(60・石破派)
東大卒の元通産官僚。当選4回ながら、農水相を経験。
「石破氏が信頼するひとり。将来の総理候補だ」(ベテラン政治部記者)
●国家公安・防災・新型コロナウイルス担当相/赤澤亮正(59・石破派)
東大卒の元国交官僚。
「コロナ対策を担わせ、構想中の『防災省』創設を準備。石破政権の目玉になるだろう」(同上)
●IT担当相/平将明(53・石破派)
「自民党屈指のIT政策通で、国会議員初となった “石破茂LINEスタンプ” も、平氏の発案だった」(自民党関係者)
《自民党三役》
●政調会長/鴨下一郎(71・石破派)
「小池(百合子都知事)さんとは、日本新党時代から昵懇」(石破派議員)という同氏。“小池人気” も取り込めるベテランを配置。
●総務会長/茂木敏充(64・竹下派)
「首相への野心を抱いており、無役にすると対処が難しい。三役に据えて、動きを抑えるのではないか」(政治ジャーナリスト)
●幹事長/二階俊博(81・二階派)
「政敵を切り崩す手練手管にかけては、この人の右に出る人はいない。勝つほうに乗るのが二階氏のやり方。安倍支持から、石破氏に鞍替えする可能性も高い。
本人は幹事長続投を望んでいて、石破氏も要求を呑まざるを得ないでしょう」(政治部デスク)
“寝業師” の剛腕を味方につけられるか。
《その他》
●環境相/小野寺五典(60・岸田派)
「防衛相を2度務め、防衛省内さんや石破さんからの評価も高い。岸田さんへの忠誠心が強すぎることが、心配だが……」(石破派議員)
●国交相/高木陽介(60・公明党)
公明党枠となることが多い国交相。
「国対委員長として汗をかく一方、メディアでの発信力に定評がある」(政治部記者)
●防衛相/中谷元(62・無派閥※旧谷垣派)
石破氏とは同じ年生まれの同氏。
「陸上自衛隊出身の国防通だが “ハト派” で、石破氏との交流も深い」(政治ジャーナリスト)
●復興相/岡田直樹(57・細田派・参院)
現官房副長官で、妻は森喜朗元首相の姪。
「最大派閥の細田派枠かつ参院枠としての起用が見込まれる」(ベテラン政治部記者)
●文科相/丸川珠代(49・細田派・参院)
「野田氏、小渕氏と合わせて女性を3人登用し、石破首相も “女性活躍” を進めるはず」(ベテラン政治部記者)
●経済財政担当相/小泉龍司(67・二階派)
「東大卒の元大蔵官僚だが、選挙に強い。二階派の政策委員長を務める “隠し玉” 的存在」(自民党関係者)
いぶし銀の出番か。
●財務相/菅義偉(71・無派閥)
「幹事長に推す声もあるが、霞が関を掌握できる菅氏が閣内にいないと、政権運営はおぼつかない。予算を取り仕切る財務相なら、菅氏も断われないはず」(政治ジャーナリスト)
安倍政権では一貫して官房長官を務めながら、いまや安倍首相との不仲も報じられる菅氏。50人を超えるとされる、“菅派” の議員も取り込む算段か。
(週刊FLASH 2020年6月16日号)