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プチ鹿島の「お笑い都知事選」小池百合子は?泡沫候補は?

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2020.07.03 06:00 最終更新日:2020.07.03 06:00

プチ鹿島の「お笑い都知事選」小池百合子は?泡沫候補は?

 

「都知事選って、総理大臣になれない “関脇クラス” の政治家が、『ここならトップになれるかも』って出てくる選挙なんです。石原(慎太郎)さんも舛添(要一)さんも、小池(百合子)さんだってそう。

 

 派閥のトップじゃないから総理にはなれないけど、都知事なら箔がつく。プロレスラーのメキシコ遠征みたいなもんですよ(笑)」

 

 

 コロナ禍の真っただ中におこなわれる東京都知事選挙を、そう評するのは、“新聞読み比べ” で知られる時事芸人・プチ鹿島(50)。小池氏の圧勝がささやかれるなか、鹿島の見立ては?

 

「小池さんは、何もしてないんですけどね(笑)。築地も豊洲も、何も変わってないんですから。でも華やかで、“何かやっている” 感で満足させちゃう。ド派手だけど、中身はない。小池さんこそが、“本当の東京アラート” ですよね。

 

 話題の本『女帝 小池百合子』(石井妙子著)に防衛大臣時代の『小さな業績、大きな混乱』というエピソードが出てきますが、批判本でも書店にたくさん積まれていれば、無党派層は『人気ある』と思っちゃう」

 

 鹿島は、「野党系候補の争いにも注目」と言う。

 

「小池さんと争えるのは、山本(太郎)さん、宇都宮(健児)さんでしょう。そこに、維新から出た元熊本県副知事の小野(泰輔)さんが絡んでくる展開。この3人は、“野党三すくみ” 状態なんですよ。

 

 まずは、都知事選を踏み台にして国政復帰を虎視眈々と狙う、メロリンQ(山本氏の旧芸名)。“オリンピック中止” 一本槍で戦えば、青島幸男の再来もあるかもしれません。

 

 僕は1年前から新聞をスクラップして、山本さんを追っています。2019年の参院選直後から、山本さんは都知事選出馬の話をしていました。だから既定路線ではあるんです」

 

 しかし1年前の山本氏への評価は、「野党統一候補として、おもしろいよね」という論調だったという。

 

「そこから1年たって、野党は溝だらけなんです。新聞を読み比べると、野党内では宇都宮さんと山本さんのどっちが上にいくか、そこに熾烈な争いがある。山本さんが上にいっちゃったら、立憲とかは恥をかく。宇都宮さんが上なら、立憲・社民・共産の軸は保たれる。

 

 さらに、維新が狙う『東京への進出』とも絡んでくる。6月19日付の『毎日新聞』にも、『れいわ新選組の山本太郎氏が出馬したことが大きい。日本維新の会が小野泰輔氏を推薦したことも影響する。宇都宮氏が両氏に後れをとれば「次期衆院選で野党側の主導権を奪われる」(立憲幹部)と警戒する』と書かれています。

 

 つまり、れいわも維新も、『2021年の衆院選こそが勝負』と思っている。都知事選は、そのリサーチの意味合いもあるんです」

 

 野党の戦いは、2021年を見据えたもの、という見立てだ。

 

「維新は、大阪では(府知事の)吉村(洋文)さんがコロナ対策で人気があるけど、東京じゃわからない。だから小野さんを通じて、どれだけ票が取れるのかを見たい。維新関係者も、『首都圏進出の足がかりにしたい』と語っています。

 

 彼は本当は、『くまモン(熊本)』ではなく、『くいだおれ太郎(大阪)』からの刺客なんです」

 

 宇都宮氏の評価は?

 

「宇都宮さんは『地味だ』っていわれるけど、都知事選に出たときは、いつも2位なんです。舛添さんが勝ったときも2位。元総理の細川(護熙)さんにも勝った、隠れた実力派 “左腕”。

 

 ライバルが派手なぶん、コツコツ当てる2番打者的な存在感で頂点を狙う存在です。地味だからこそ、コツコツと仕事しますってのを、もっとアピールしたほうがいい」

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