最新号紹介

毎週火曜日発売

通巻1584号
12月15日号
12月1日発売

詳細・購入

最新号紹介

FLASH DIAMOND

8月20日増刊号
7月20日発売

詳細・購入

FLASHデジタル写真集

FLASHデジタル写真集

11月27日より好評発売中!

詳細・購入

社会・政治社会・政治

社会・政治社会・政治

本誌記者「新型コロナ検査」体験で…「唾液が出ない!」

社会・政治 投稿日:2020.07.23 06:00FLASH編集部

本誌記者「新型コロナ検査」体験で…「唾液が出ない!」

容器の「2」の目盛りまで唾液を溜める。年のせいか唾液が出ず、大変だった……

 

“夜の街” を自粛して久しい。体温は平熱をキープし、咳も出ない。だが、「新型コロナウイルスは、感染していても無症状のことが多い」と聞く。しかも、高齢になるほど重症化リスクが高まるらしい。

 

「もし陽性だったら……」
 編集部最年長(65歳)の記者は、一抹の不安を拭えないまま、埼玉県のJR大宮駅にほど近い、大宮エヴァグリーンクリニックを訪れた。実施件数の少なさが問題視されてきたPCR検査だが、同院のように、「保険適用外の自費負担」で受けられる医療機関も徐々に増えている。

 

 

「対象となるのは、海外渡航や仕事上、『陰性』の証明が必要な方。咳や発熱などがあり、現時点で症状のある方は受けられませんので、ご注意ください」(伊勢呂哲也院長)

 

 ある日の13時、クリニックを訪れると、さっそく検査室に案内された。

 

「まず抗体検査をしますね」
 看護師さんに優しく促されて、左手を差し出した。中指の先に、極細の針を刺す。一瞬チクッとした程度で、痛みはほとんどない。にじみ出てきた血を数滴、検査キットに垂らす。これで終わり。わずか数分で、検査結果が出るという。

 

「抗体とは、ウイルスが体内に入ってきたときに、ウイルスと結合し、体内から除去しようと体が作り出すタンパク質です」(伊勢呂院長)

 

 抗体は、一度ウイルスと交わることで得られる後天的な免疫である、「獲得免疫」の一種。もし抗体検査で陽性なら、以前に新型コロナウイルスに感染したことが証明される。

 

「一般的に、抗体ができると、再び感染するリスクはなくなります。新型コロナウイルスも、抗体が排除してくれると考えられていますが、十分な証拠が揃うのはこれからです」(同前)

 

 同クリニックでは5月14日から7月9日までに、1026人が検査を受け、そのうち4.2%が抗体を持っている、という結果が出ている。抗体検査の結果を待つ間、PCR検査に移る。

 

「PCR検査は、採取した検体を特殊な液体に浸け、ウイルス物質が含まれているかを調べる検査です」(同前)

 

 PCR検査というと、鼻から綿棒を入れて、鼻咽頭をぬぐった液を採取する方法が一般的だが、同院では唾液による検査をおこなっている。鼻から綿棒を入れるときに被験者がクシャミをすると、医師や看護師に感染のリスクがあるが、唾液検査なら、そのリスクが軽減されるのだ。

 

「容器の目盛りの『2』まで、唾液を溜めてくださいね。梅干しを想像すると、唾液が出やすくなりますよ」

 

 待合室で看護師さんに、細長い小さな容器を渡される。唾が溜まると容器に流し込む。それを繰り返すのだが、なかなか目盛りには届かない。

 

「まだ溜まらないんですか? 年を取ると体の水分が少なくなるんですよね」

 

 カメラマンの憐れみの視線を浴びながら、ようやく2ccの唾液を採取することができた。この間15分。検査室に戻り、抗体検査の結果を聞く。

 

 結果は、「IgM抗体」「IgG抗体」ともに「陰性」。「IgM抗体」とは感染の初期で作られ、1~2カ月で消滅するといわれる。「IgG抗体」は、感染後1~2週間で数値が上昇し、数年間は血液中に存在するとされる。 両方とも陰性という結果は、つまり記者には、コロナの感染歴がないということだ。

 

 PCR検査の結果は2日後、郵送されてきた。「健康証明書」と書かれた一枚の紙に「SARS-CoV-2 PCR検査:陰性」の文字。抗体検査の結果を含め、過去の感染歴もなく、現在も感染していないということだ。

 

 今回かかった費用は、PCR検査が3万5000円、抗体検査が9000円(ともに税込み)。PCR検査が陰性という結果にはホッとした半面、抗体検査の結果には、複雑な思いもある。抗体があれば、“第2波” を恐れる必要は、なくなったかもしれないからだ。

 

「抗体検査をすすめたいのは、『いまは元気に過ごしているけど、無症状のまま新型コロナウイルスに感染したのではないか』と心配な方。また、以前に風邪の症状があり、それが新型コロナウイルスだったか知りたい方の受診も増えています。なかには抗体を持っていないという結果に、落胆される方もいらっしゃいます」(伊勢呂院長)

 

 その気持ちはわかる。まだまだ、“夜の街” は自粛しなければなるまい。


伊勢呂哲也/いせろてつや
名古屋大学医学部卒業。'19年、同クリニックを継承し、院長、理事長を務める

 

(増刊FLASH DIAMOND 2020年8月20日号)

 

 

社会・政治一覧をもっと見る

社会・政治 一覧を見る

今、あなたにおすすめの記事

最新号紹介

グラビアBEST

2020年秋号
10月9日発売

詳細・購入

最新号紹介

PlatinumFLASH

8月27日発売
表紙:齊藤京子(日向坂46)

詳細・購入