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日歯連顧問・山田宏議員が訴える「銀歯じゃ外国人に笑われる!」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2020.09.22 20:00 最終更新日:2020.09.22 20:00

日歯連顧問・山田宏議員が訴える「銀歯じゃ外国人に笑われる!」

2013年、杉並区長時代に本誌の取材に応じる山田議員

 

「ギラッと目立つでしょ。東京五輪で日本を訪れる外国人観光客に、どう思われるか……」

 

 そう話すのは、自民党の山田宏参議院議員(62)だ。「日本歯科医師連盟」の顧問を務める山田議員が問題視するのは、虫歯治療の “銀歯” だ。

 

「かつては、歯の治療に金属を使っている国はたくさんありました。でも、いま使っているのは日本だけなんです」(山田議員・以下同)

 

 

 日本で使われている銀歯は、金・銀・パラジウムなどを組み合わせた合金のかぶせものだ。以前は金の配合比率が約23%だったが、金の価格高騰により、現在は配合比率は約13%にまで下がっている。また、金より配合比率が高いパラジウムも、投機対象として取引されることがあり、金よりも価格が高い状態となっている。

 

「しかし、銀歯に認められる保険点数は、あまり変わっていません。値上がりのスピードに追いつかず、歯医者さんが自腹を切って、金属を用いる治療を続けている状態なんです。

 

 しかも、せっかく治療しても金属の一部が唾液などと反応し、イオンとなって体内に取り込まれてしまうことで、金属アレルギーを誘発するケースがあります。

 

 さらには、銀歯の被せものを取ると、銀のイオンで歯が真っ黒になっているケース。虫歯ではないけど、歯が傷んでいることもあるんです」

 

 そこで山田議員が訴えるのは、強化プラスチックによる虫歯治療への保険適用を全歯について認めることだ。

 

「『レジン』というプラスチックの一種を材料にして、コンピュータで精巧な被せものができるようになっています。歯と同じ色ですから、ギラッとしないし、金属アレルギーにもならない。

 

 ただ現状は、『奥歯には大変な圧力がかかるため、レジンでは耐久性に問題がある』という意見が主流で、奥歯の治療には保険が適用されず、自費なんです(金属アレルギーの患者には、いちばん奥の歯まで保険適用される)。私は今すぐにでも、レジン治療に対して、全歯が保険適用されるようにすべきだと思います」

 

 歯科治療の自費負担といえば、「セラミック」だろう。そこで本誌記者が「セラミックも保険適用になりませんか?」と聞いてみると……。

 

「虫歯治療に使うセラミックの材料になるジルコニアは、とても高価で……。保険適用は、ちょっと難しいんです。レジンへの適用を、まずは、がんばらせていただきたい。五輪が無理でも、大阪万博までに。そうじゃないと、本当に外国人にびっくりされてしまいますよ」

 

 最近、「日本はIT後進国」という批判も聞こえてくるが、虫歯治療においても “後進国” となってほしくないーー。

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