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12歳の少女や妊婦まで…“警察管理都市”香港の壮絶取り締まり

社会・政治 投稿日:2020.09.25 06:00FLASH編集部

12歳の少女や妊婦まで…“警察管理都市”香港の壮絶取り締まり

9月6日にネットの書き込みが政府への憎悪を煽ったと扇動罪で逮捕された譚得志氏。写真はデモの現場より

 

【12歳の少女を逮捕】
 2020年9月6日、民主派を支持する香港市民により、香港・九龍半島のメインストリートであるネイザンロードで、抗議デモが企画された。
「本来、9月6日に開催されるはずだった立法会議員選挙が、新型コロナの感染拡大を口実に1年延期。この選挙で民主派の過半数獲得や、キャリー・ラム行政長官の辞任を目指していた市民の多くが、デモに参加しました」(角脇氏)
 この日、デモの中心となった繁華街・旺角(モンコック)には、兄に連れられた12歳の少女が学校で使う絵の具を買いに訪れていた。しかし、街中に立つ重装備の武装警察に遭遇し、恐れをなして逃げ出したところ、複数の警官が彼女に向かって突進。押し倒し馬乗りになったうえ、膝で少女の体を押さえつけ拘束した(少女を助けようとした14歳の兄も拘束)。少女には集会制限法違反の罪で、罰金2000香港ドル(約2万7000円)が科せられた。

 

【ネットの書き込みで扇動罪で逮捕】
 2020年9月6日、民主派の政治団体「人民力量」副主席の譚得志(タム・タクチ)氏が、扇動罪容疑で逮捕された。逮捕理由については、「インターネット上で香港市民に対し、香港政府や香港警察への憎しみを煽る文字を投稿し、国家分裂を扇動したため」と、警察から発表された。
「譚氏の逮捕理由である“警察への憎しみ”を煽る言葉とは、『黒警全死家(ヤクザな警察よ、家族も皆死んでしまえ)』というもの。これは、デモやネット上でもよく使われる言葉で、これが罪に問われるなら、誰もが逮捕されることになるでしょう」(角脇氏)

 

 デモ取材を通じ、角脇氏が出会った20代のカップルは、こう話していたという。
「香港人には、街に出て抗議の声を上げる権利がある。政府が法律や武力で縛ろうとしても、心までは縛れない」

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