【日本人のイグ・ノーベル賞受賞者たち】
●「たまごっち」の発案者である横井昭裕氏
「『たまごっち』により、数百万人分の労働時間を仮想ペットの飼育に費やさせた」と、1997年に「経済学賞」を受賞。
●タカラトミー経営特別顧問の佐藤慶太氏ほか2人
犬語翻訳機「バウリンガル」の開発で、「ヒトとイヌに平和と調和をもたらした業績」に対して、2002年に「平和賞」を受賞。
●「ドクター中松」こと中松義郎氏
「34年間、自分の食事を写真に撮影し、食べた物が脳の働きや体調に与える影響を分析したこと」に対して、2005年に「栄養学賞」を受賞。
●国立国際医療センター研究所研究員の山本麻由氏
「ウシの排泄物からバニラの香り成分『バニリン』を抽出した研究」で、2007年に「化学賞」を受賞。牛糞からバニラの香りとはインパクト大だが、必ず出る牛糞の有効利用法になるかもしれない、じつに有益な研究だ。
●北里大学名誉教授の田口文章氏ら
「ジャイアントパンダの排泄物から採取したバクテリアを用いると、台所の生ゴミを質量で90%以上削減できると示したこと」に対して、2009年に「生物学賞」を受賞。
●北里大学教授の馬渕清資氏ほか3人
「床に置かれたバナナの皮を人間が踏んだときの摩擦の大きさを計測した研究」について、2014年に「物理学賞」を受賞した。人工関節の研究の過程では、滑らかさがポイントとなるため、バナナの皮の滑りを研究したものであり、いたずらを仕掛けるためではない。