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「中年男性と未成年女子の“テラスハウス”」がネット告発…中国性被害の実情は?

社会・政治 投稿日:2020.10.29 20:30FLASH編集部

「中年男性と未成年女子の“テラスハウス”」がネット告発…中国性被害の実情は?

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 10月17日、中国のあるネットユーザーが、SNS上で告発をおこなった。「未成年の少女を養っている」と自称する中国国内の中年男性が、ネット上に女性たちとのプライベート写真を自慢げにさらしているという内容だった。

 

 その中年男性のアカウントネームは「愛ロリ」。自己紹介欄には、こうある。

 

 

《ある中年男のアカウント。養っている女の子たちの生活の記録、真実の生活であり、批判はご無用》

 

“養っている” 3人の女性のうち1人は20歳、残りの2人は未成年だという。本件は、ネット上でたちまち話題になった。

 

 ネット告発したユーザーの情報によれば、この男はSNS上で複数女性とのプライベート写真を公開。女性たちは、みな「義理の娘(中国語で「金でつながった関係の女」という意味もある)」と書かれてあり、写真とともに添えられた文章は、極めて露骨なものだった。

 

《個人の日記であり、児童ポルノの配信ではないので、通報はお手柔らかに》というのが「愛ロリ」の言い分だが、実際には、大量の未成年女性の写真をアップしていた。

 

「トントンのおばあちゃんが入院したので、家に行って『添い寝』した」
「もうひとりの子は年齢の問題で、ファンの方のみ教えられる」
「大きくなったら騙せない」
「トントンは今年15歳。去年、処女喪失。私としかセックスしたことがない。私が一番好きな子のひとり」
「20歳のインインはネットで知り合った女奴隷、私の蜜壺」

 

 上記のような文書を堂々と投稿しており、ネット上では児童ポルノの “確信犯” ではないかと疑われている。一連の告発が事実ならば、中年男性1人と成年女性1人、未成年2人(それ以上いる可能性も指摘されている)という、いびつな “テラスハウス” 生活を、堂々と公開していたことになる。

 

「愛ロリ」のアカウント。上の下線部は、「養っている女の子たちの生活の記録、真実の生活であり、批判はご無用」。中央の囲みが住所。下の下線部が、トントンとインインについての言及

 

 現在アカウントは凍結されているが、この「愛ロリ」では住所が「黒竜江省チチハル市」とされていた。中国のニュースメディア『新京報』が、10月18日午前にチチハル市公安局に問い合わせたところ、「この件はすでに告発を受けており、ただいま調査中」と回答があったという。

 

 中国在住ライターのもがき三太郎氏が、中国の “性の実情” をこう語る。

 

「じつは中国の性産業では “未成年娼婦” が珍しくありません。少なくとも、コロナ禍前までは15歳〜16歳は当たり前という世界でした。ちなみに、中国は数え歳の国ですから、15歳は日本でいう14歳です。

 

 たとえば、ある幼女愛好グループチャットには、数百人の登録者がいて、卑猥な写真をアップしたり、幼女とのライブチャットを楽しむユーザーも存在します。

 

 ネット上では、『こういった事件が全国的な話題になるほど、中国も進歩した』と皮肉な分析すら見られます。もちろん、コメントのほとんどは非難の嵐ですが……」

 

 中国当局も、こうした事態を看過してはいない。

 

「中国では、未成年の性被害についての取り締まりも厳しくなっており、少しずつではありますが、社会問題として取り上げられています。

 

 じつはその背景には、日本のジャーナリスト・伊藤詩織さんの著書『Black Box』(文藝春秋)中国語版のヒットがあり、性暴力被害の論議にひと役かっているのです」(もがき氏)

 

「愛ロリ」騒動をきっかけに、中国の未成年性被害問題が改善するよう、願うばかりだ。

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