●問8:自身のご子息・ご息女が同性と結婚することになった場合、結婚式に出席されますか? また、「自党の関係者」を来賓として式に招待しますか?
《古谷氏が解読》
「この質問で重要なのは、後半の『自党の関係者を招くか』という部分です。いま『出席しない』とは、さすがに言えないでしょう。こういうときに、党の考え方と合わない場合はどうするのか、ということに注目したいですね。子供がいない場合は、“仮定” としてご回答いただきました」
立民の金子恵美議員は、「当然出席をし、心からのお祝いをするし、我が党の関係者を含め多くの方々にお越しいただきたい」。同党の徳永エリ議員は、「多様性を認める政党ですので、もちろん招待します」と回答している。
社民の福島みずほ議員も「なんの問題もない」と答え、共産も本村伸子議員のように、「出席します。子供の幸せを願っているから。ご招待します。一緒に喜んでくださるから」と、党関係者を招待することに躊躇はない。
さらに、維新の梅村みずほ議員(参)も、「本人たちが望むならば、お世話になっている自党関係者にも、ご来賓としてご参列いただきたく思います」と、ほかの設問と違い、党によって回答が分かれることはなかった。
「昭和の時代ではあるまいし、誰を招待するかは親の意向ではなく、子供の意思を尊重する」(田島麻衣子議員)と、本人にまかせるという回答も数件。
「招待しない」と明言する回答もあったが、「家族の慶事と政治は関係ありません」(ながえ孝子議員)、「家族の関係に党の関係者を呼ばないと思います」(山川百合子議員・衆・立憲)という理由。唯一、石井苗子議員は、「その関係者の考え方次第で判断します」と、相手に “忖度” する回答を寄せた。
【回答を寄せた議員】
《衆議院》
・自由民主党(佐藤ゆかり、永岡桂子、山田美樹)
・立憲民主党(石川香織、大河原雅子、岡本あき子、金子恵美、辻元清美、山川百合子)
・日本共産党(本村伸子)
・日本維新の会(森夏枝)
《参議院》
・立憲民主党(田島麻衣子、徳永エリ、牧山ひろえ)
・日本共産党(吉良よし子)
・日本維新の会(石井苗子、梅村みずほ、高木かおり)
・社会民主党(福島みずほ)
・無所属(寺田静、ながえ孝子、平山佐知子)
(週刊FLASH 2020年11月10・17日号)