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実名・顔出し「山口組の再統一についてどう思う?」猫組長を直撃!
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2016.10.01 06:00 最終更新日:2016.10.01 17:35
2015年8月に山口組が分裂した際、いち早くツイッターに情報を上げ、その後も両者の動向を細かくつぶやき続けているのが「猫組長」だ。現在、ツイッターのフォロワーは4万人を超えている。情報の速さと正確さでは群を抜き、その正体が注目されてきた。
ある暴力団関係者はこう話す。
「猫組長の正体は菅原潮、渡世名が渡辺潮という元ヤクザだ。旅券法違反などで逮捕歴もあって、ニュースで報道されたこともある。これまで、ヤクザが自ら積極的に、こうした形でマスコミに出ることはほとんどなかった」
渡辺組長は、いわゆる経済ヤクザとしてその名が知られた存在だったという。前出の暴力団関係者が言う。
「組事務所が神戸と六本木、ロンドンにもあった。組員は50人ほどで、裏でマネーロンダリングをやったり、組の資金が銀行を通してあるテロ組織に流れているのではないかと疑われたりして、渡辺組長は海外に逃亡していたこともあった。そのときは国際手配もされている。資金力はかなりあって一時は数百億円を動かしていたはずだ」
渡辺組長は、猫組長という柔らかい名前とはかけ離れた存在だった。しかし、現在はヤクザとしては活動していないという。現役を引退したはずの人物が、なぜ猫組長としてつぶやき続けるのか。
本誌は、千葉県内のホテルで本人を直撃。すると、かなり困惑した表情を見せた。
「いきなりなんでしょうか。なにもお話しする立場にありません。私が猫組長かどうか、言う必要はないですよ」
それでも食い下がる本誌に、猫組長はマスコミ批判を展開した。
「だいたいね、山口組の分裂問題について、マスコミは偏った報道をしすぎていますよ。双方から意見を聞くべきところを、一方の当事者の話だけで報じている。憶測による記事も多いです。社会不安を煽ったり、分裂の背景を面白おかしく書いたりして、本来あるべき使命を忘れているのではないですか。引退して関係なくなった者にまで取材するのは、迷惑でしかない」
とはいえ、盛んにツイートしてきた猫組長だけに、山口組分裂騒動について聞きたいことがある。一部では、山口組の再統一説もあるようだが…。
「引退した身なので、意見を言う立場にはないです。和解に向けた動きもあるようですが、マスコミが混乱させているようにも見えます。
本来なら六代目山口組も神戸山口組も、トップのパブリックコメントを出すべきだとは思います。今、絶対にやってはいけないのは相手を非難して中傷すること。これは当事者だけではなく、周辺にいる関係者にもいえます。
そして大事なのは、双方が将来の山口組のビジョンを持つこと。つまり分裂騒動終結後の山口組のあり方とか、存在意義を考えることだと思います。
今回の分裂は、どちらが正しいとかではなく、神戸山口組側が『保守回帰』のために起こした革命だと私は捉えています。今はそれぐらいしか言うことはできません」
はたして、猫組長が言うように、山口組が将来のビジョンを持つことはあるのだろうか
(週刊FLASH2016年10月11日号)