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50億円投資詐欺の首謀者“ゴールド桜井”被害者の金で「キャバクラ豪遊」写真
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2020.11.27 20:12 最終更新日:2020.11.27 20:25
「3年くらい前まで『ゴールド桜井』といえば、歌舞伎町では超有名人でした。歌舞伎町で不動のナンバーワンキャバ嬢・Iの太客で、キャバクラには嬢の誕生日などのイベントでの支払い用に“預け金”を数千万円単位で入れていました」(歌舞伎町の飲食店関係者)
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広島、宮城、鹿児島各県警の合同捜査本部は11月17日、無許可で投資ファンドへの出資を勧誘したとして、金融商品取引法違反容疑で、桜井庸輔容疑者(36)ら計5人を逮捕した。
「桜井らは2017年頃からSNSなどを利用して、投資サロンへの出席を勧誘し、その場で、自身が責任者を務める投資クラブへの出資を募っていました。桜井が関係する口座には、約400人から50億円もの入金が記録されています」(捜査関係者)
父親が大手百貨店幹部という恵まれた家庭で育った桜井容疑者。大学卒業後に入社した大手先物商品取引会社では、中核営業所の管理職にまで出世していたという。しかし一方で、顧客との取引トラブルが相次いだことで退社。金の先物取引の投資会社を設立したという。
「金相場が右肩上がりだったことで、預かり資産は膨れ上がる一方。取引で利益を出すよりも、資金集めに奔走するようになり、新規の預かり金をそのまま配当に充てる“ポンジ・スキーム”をするだけになっていました」(桜井を知る知人)
桜井容疑者が顧客の金で豪遊するようになるには、時間はかからなかった。西新宿の高層マンションに自宅があった桜井容疑者の遊び場は、もっぱら歌舞伎町だった。
「午後6時くらいになると、決まってスウェットパーカーをかぶった出で立ちで、徒歩でやってきました。馴染みの有名キャバ嬢と連れ立って同伴出勤して、VIP席に陣取って営業終了まで店内に居続ける。そのまま、ヘルプで付いたキャストも連れてサパーに繰り出すまでがお決まりのコース。六本木にも行きつけがあったとかで、この2年で4億円は使ったと言われています」(別の飲食店関係者)
本誌は、桜井容疑者がキャバクラで撮影したと見られる写真を、被害にあった投資家から入手した。この投資家は、桜井容疑者からの配当が滞り始めた2017年12月ごろに、容疑者の自宅で配当金の返済方法などを協議した。その際に、桜井の驚異的な“ある能力”を目の当たりにしたという。
「私は投資データをPCに入れているのですが、滞っている配当がいつ入るのか問い詰めると、桜井は手元にあった紙に入金日と配当予定日をスラスラと書き始め『これとこれは滞っているけど、これはまだ満期じゃない』などと主張してきたのです。結論を言えば、私が間違っていたのですが、十数回あった取引を、日付まで完全に覚えていることに驚きました」
だが結局、翌2018年3月には、まったくの音信不通になったという。
「じつはその前にも一度、彼の自宅に行きました。車寄せに見慣れないワンボックスが止まっていて、暴力団風の男が様子をうかがっているようでした。すぐに近くの警察に通報したところ、やはり暴力団関係の車両でした。桜井は監視されていたわけです。後でわかったのですが、桜井はすぐ近くの別のマンションに隠れ住んでいたようですよ」(同前)
それからほぼ2年間も債権者、反社組織、さらに警察の追及から逃げた桜井容疑者。「酒とバラの日々」は終わりを告げた。