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M-1ファイナリスト「東京ホテイソン」伝統芸能を武器に史上最年少優勝を狙う

エンタメ・アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2020.12.17 20:00 最終更新日:2020.12.19 18:16

M-1ファイナリスト「東京ホテイソン」伝統芸能を武器に史上最年少優勝を狙う

東京ホテイソン(左からたける、ショーゴ)/(C)M-1グランプリ事務局

 

 無名だったミルクボーイが、昨年、M-1史上最高得点(※現在の審査方法において)で優勝を果たし、今ではゴールデンタイムのバラエティー番組のメインを務めるほどの人気芸人に大躍進。一昨年の王者・霜降り明星は、いま芸能界を席巻している「お笑い第七世代」くくりを生み出すきっかけにもなった。

 

 初代王者・中川家から始まりアンタッチャブル、サンドウィッチマンなど数多くの人気芸人を世に出してきた、漫才日本一を決める『M-1グランプリ』。

 

 SmartFLASHでは、今年もM-1グランプリ2020決勝に駒を進めたファイナリスト9組を総直撃。12月20日(日)の決勝までの毎日、1組ずつ紹介していく。

 

 

 7組目は「東京ホテイソン」。サンドウィッチマンを筆頭とする芸能事務所「グレープカンパニー」所属で、年齢は最年長ファイナリストの錦鯉・長谷川雅紀のほぼ半分という若手コンビだ。

 

 2017年には、結成3年目にして早くも準決勝進出を果たして注目されたが、そこから3年、連続準決勝止まりと足踏み。ようやく今年、ファイナリストまでたどりついた。

 

 愛嬌たっぷりのたけると、一見クールで筋肉隆々なショーゴ。そのコントラストと若いパッションを漫才に織り込み、史上最年少M-1王者の座に挑む。

 

――決勝進出おめでとうございます。今のお気持ちを聞かせてください。

 

たける うれしい、に尽きます。さっき(おいでやすこがの)こがけんさんに「ずっとニヤニヤしてるな」と言われましたが、今だけはニヤニヤさせてください。

 

ショーゴ 発表で名前を呼ばれた瞬間は、意外とめっちゃ冷静でした。「決勝でやるなら、準決勝のネタのあそこを直した方がいいな」とか「(最終決戦用の)2本目のネタどうしよう」とか、そっちの不安が勝っちゃって。オレはこういうのを一生喜べない人間なんだろうな……と初めてわかりました。

 

――今年は新型コロナウィルスの影響もあったと思いますが、準決勝までを振り返っていかがでしたか。

 

たける 2回戦はM-1の公式YouTubeに動画が上がるというのを直前に知りまして……。

 

ショーゴ 準々決勝、準決勝でやったネタを決勝でやりたいなと思ったので、急遽2回戦でやるネタを変えました。もともと、ふざけすぎていて一本ネタにはならないだろうと思っていたネタで。今年はコロナ禍や、他の仕事とかぶったりで、ライブに10本くらいしか出られなかったんです。そうなると一からネタを作るのは難しいので、たとえ数年前だとしても、一度は面白いと思ったものをブラッシュアップさせる方がいいなと。その可能性にかけようと思いました。

 

たける 2回戦のネタは「テレビで絶対やらないシリーズ」として自分たちのYouTubeにアップしようとしていたネタです。今となっては、意外とこのネタに助けられた感はあります。

 

ショーゴ 「待てよ、これ2回戦で行けるんじゃないか」と思い直して、アップをやめたんです。そのネタがなければ、今年はちょっと厳しかったかもしれません。

 

――そんな今年1年を漢字4文字で表すと、どんな言葉になりますか?

 

たける 「備中神楽」です。岡山県の伝統芸能で、子供のころからずっとやっているんです。それがツッコミに活きているので、決勝に進めたのは備中神楽のおかげでもあります。

 

ショーゴ 僕は「多種多様」で。今年は漫才だけじゃなく、筋トレを本格的に始めたり、コンビでYouTubeを始めたりと、いろいろなことに目を向けた1年だったので。YouTubeは決勝進出が決まった直後に「決勝進出しました!」という動画をアップしたら、1時間で視聴数5000回越えしてました。

 

たける すげー! 今まで1カ月で5000回くらいだったので、やっぱりM-1はすごい!

 

――「備中神楽」というワードが出たように、東京ホテイソンのネタはツッコミが個性的ですが、ネタ合わせはどうしているんですか?

 

たける ネタ合わせはあまりしないんです。ネタ合わせしすぎると、慣れが出てテンポが速くなったり、ぐちゃぐちゃになってしまうので。実は準決勝の数日前にライブに出たんですが、そのときの出来がちょっとヤバくて。

 

ショーゴ ウケはするんですが、このままだと準決勝にはハマらないな……という感じでした。それで、お互い「あの部分はこうした方がいい」と感じた部分を出し合って、いいとこ取りして。直してからは、あえてネタ合わせをせず、そのまま準決勝に挑みました。準決勝は出来がよかったです。

 

たける 自分でも「あ、ノッてる!」と。4回目の準決勝にして、初めて「やりきった!」と思えました。

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