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竹内由恵ショック「ミス慶應」中止の裏に「劣情事件」が

社会・政治 投稿日:2016.10.12 06:00FLASH編集部

竹内由恵ショック「ミス慶應」中止の裏に「劣情事件」が

 

「日本のミスコンを牽引しているという驕りからか、主催する学生の態度は横柄だった。他大学は協力してもらっているという感じだったが、慶應は話を聞いてやるという雰囲気。正直、生意気だった」(広告代理店関係者)

 

 竹内由恵(テレ朝)、中野美奈子(元フジ)など、新旧の人気女子アナを輩出してきた「ミス慶應コンテスト」が消滅の危機に瀕している。

 

 同コンテストは大学公認の学生団体「慶應義塾広告学研究会」が主催・運営している。9月におこなわれた同会の懇親会で未成年が飲酒していたことが発覚。10月4日に慶應義塾大学は広告学研究会の解散命令を下し、今年のコンテストの中止が決まったのだ。

 

「広告学研究会」は大正13年設立。セレクトショップ「BEAMS」の設楽洋社長など、経済界やマスコミに多数のOBがいる。大学関係者はこう語る。

 

「現在の所属学生は約70人で、男女比は6対4くらい。解散の理由は未成年者の飲酒としか発表されていないが、それ以上の事件があったようだ」

 

 現場は、同会が活動の一環として葉山で運営している海の家だった。

 

「スポンサー集めから宣伝まで学生が主体でおこなっていた。海の家の設営と営業は3年生が主導で、解体が始まる9月から2年生に引き継がれる。運営に関わる30人ほどの学生は海の家の近くにある合宿所に交代で宿泊する。お目付役の3年生がいる間は風紀が保たれているが、1、2年生だけになる9月になると乱れていた」(同前)

 

 合宿所で学生たちの不祥事は起きた。

 

「酔っぱらった2年生の男子と1年生の女子が性行為に及んだそうだ。それを知った女子学生の親が学校に怒鳴り込んだ。その過程で未成年飲酒が発覚したと聞いた。男子学生の処分はないので、強姦ではないようだ」(同前)

 

 慶應大学に問い合わせると、「そのような事実は確認していない。未成年者の飲酒が発覚した経緯については公表していない」(広報室)という。広告学研究会の関係者はこう語る。

 

「性行為があったことは聞いていますが、それが大学に報告されたかは確認できていません」

 

 同会が主催する「ミス慶應」は女子アナの登竜門として知られている。

 

「2000年初頭まではここまでの大イベントではなかったが、ミス慶應出身の女子アナたちが活躍するようになって、カネが集まり始めた。10社くらいのスポンサーが集まり、協賛金の相場は1社60万円ほど。数百万円が動くようになった」(前出・広告代理店関係者)

 

 学生の質も変わっていったという。広告学研究会の年配OBはこう語る。

 

「もともと広告代理店を目指す真面目な学生が多かった。だが、ミス慶應が注目を浴びることで、イベントサークルのような雰囲気に。ミス慶應も、海の家も、広告業を実体験するために始
めたものだったが、いつの間にかイベント自体が目的になっていた」

 

「ミス慶應」が中止になるのは2度めだ。2009年9月、同会の1年生ら10人がキャンパスのある日吉駅構内を全裸で走り回り、公然わいせつ容疑で書類送検された。結果、翌2010年のコンテストは開催直前に中止が決まった。

 

「学生には支払い能力がないので、すでに集まっていた企業への賠償は代理店が補填することになった。学生側の担当者は、次回にこの恩を返しますと言っていたが、翌年になったら担当が代わっていて話がなかったことになっていた。今回も学生側は責任を取れないのではないか」(前出・代理店関係者)

 

 ミス慶應の行方は――。

 

「慶應には他団体主催の学部限定ミスコンがある。その主催団体がミス慶應の名を引き継ぐのでは」(前出・大学関係者)

 若い学生の劣情で閉ざされた女子アナの登竜門は、「利権」争いの末、再び開かれるのか。

(週刊FLASH 2016年10月25日号)

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