社会・政治
給料は月額102万円「都議」ほど美味しい商売はない!
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2016.10.12 12:00 最終更新日:2016.10.12 12:00
「知事が率先して身を切る姿勢を示した。都議も減額すべきです」と音喜多駿東京都議(32)が言う。
小池都知事は9月7日、知事給与を半減する方針を示した。年間2900万円の給与は1450万円になり、都議の約1700万円より250万円少ないという全国でも珍しいケースになる。
「都議の給与は他県と比べて高いのに、活動時間が短すぎます。定例会は年4回ありますが、1回の定例会で質問に立てるのは2日間のみ。神奈川県議会だと4日間質問に立て、1人平均40~50分。でも都議は1人13分しかありません。
内田茂さんは、3年間で一度も質問に立ったことがなく、議会で声を聞いたことがありません(笑)」(同)
各定例会で参加すべき日数は4~5日間。拘束されるのは、わずか年20日間ほどだ。それで、月額102万円の給料が支払われる。
「地元回りばかりの人や、兼業で自分の仕事をする都議は少なくない。サボっていても、手取りの約77万円が懐ろに」(同)
報酬のほかに、1人あたり月60万円の政務活動費が会派に支給されるだけでなく、本会議に出れば非課税でもらえる「摑み金」があるという。
「『費用弁償』というのですが、かかった交通費の多寡にかかわらず、23区選出の議員なら一律で1日1万円ほど。定例会が開催されていれば、たとえ5分でも1万円で、合計4万~5万円になります。私の場合、電車賃は340円なので、残りの9660円ががっぽり手元に残るわけです」(同)
そのため、「費用弁償は実費にすべき」(日本共産党の大山とも子都議)という声は少なくない。だが、過半数を握る自公が、「先送り」している状態だ。
知事給与半減について、都議会自民党は「中身がわかり次第判断する」と様子見を決め込む。
「知事が『議員報酬1割カット』などの条例案を出しても、自公は否決するでしょう」(前出・音喜多氏)
「高給日本一」都議たちの見識が問われている。
(週刊FLASH 2016年9月27日、10月4日号)