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医療崩壊寸前のアメリカで、コロナワクチンをめぐり大混乱

社会・政治 投稿日:2020.12.29 17:13FLASH編集部

医療崩壊寸前のアメリカで、コロナワクチンをめぐり大混乱

ワクチン接種の行列(写真:AP/アフロ)

 

 クリスマスの日に、カリフォルニア州のICUベッドの空き率が平均0%となった。特にサンディエゴやロサンゼルスなど南部の感染拡大が深刻だ。現在、州の新型コロナの新規患者数は1日200万人を超え、96%の病院が救急患者の搬送先を変更してもらっている状態である。

 

 カリフォルニアの感染は最近までかなり抑えられていたのだが、11月末から患者が急増し、1カ月後には新規患者数が3倍以上に膨れ上がった。州では受け入れ先のない患者用に新たな施設を作り、医療現場では緊急性の低い手術を延期している。医療崩壊寸前ではあるが、会議室や売店に患者を寝かせるなど、定員100%を超えても淡々と仕事が続けられている。

 

 ロサンゼルスの保健当局は、感染力の強い変異ウイルスの可能性を探っているが、まだ変異ウイルスの正式な報告はない。こうした状況を打開する頼みの綱がワクチンである。全米で今月半ばから始まったワクチン接種は、これまで200万人以上が受けているが、混乱も生じている。

 

 フロリダ州ではハイリスクの前線で働く医療関係者と65歳以上にワクチン接種すると発表された直後から、老人たちが屋外に徹夜の列を作り始め、接種開始の2時間前には予定数に達してしまった。予約ではなく先着順で接種されたためだ。

 

 ニューヨーク州ではワクチンが不正に流通し、優先グループに属していない宗教関係者が接種を受けたとして当局が捜査をしている。西海岸のある医師は、2万5000ドル(およそ260万円)の寄付と引き換えに優先的に接種してもらえないか患者から打診されたという。この医師はしっかり断ったが、州は不正をおこなった医療従事者の免許を取り上げるなど、厳しい対応をとるという。

 

 また、スタンフォード大学病院では、院内でワクチン接種する最初のグループに、患者を直接診ていない教授などが含まれ、現場の職員がほとんど入らなかったことから抗議デモが起こり、病院側が後日謝罪する事件も起きている。

 

 ワクチンの安全性を宣伝する意味で、政治家などが公開接種する例が続いたが、若手議員の接種には疑問の声も上がった。街では、教師たちが優先接種を希望してデモをおこなったり、囚人のハイリスクグループにまず接種するところもあり、誰をどのように優先するのか、大きな議論が起きている。これからワクチン接種が始まる日本でも、詳細を決めておかないと混乱が生じるかもしれない。

 

 コロナワクチンが短期間で完成されたため、接種に戸惑いを感じる人は多いが、複数のリサーチで希望者の割合が増えている。カイザー・ファミリー財団の調査では、接種希望者は71%に達した。今後は街中にあるドラッグストアでもワクチン接種が展開されていく予定だ。

 

 専門家のなかには、このまま順調にワクチン接種が進めば、感染拡大は2021年3月終盤には落ち着くのではないかと発言する人も増えてきた。新年に向けて少しだけ明るい話題が増えてきたようだ。(取材・文/白戸京子)

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