【元レスラー馳浩議員が選ぶ「政界“喧嘩最強”ランキング」】
●1位:須藤元気(42)参議院議員/元K-1ファイター
2019年7月に初当選した須藤氏。総合格闘家としてK-1などで活躍、元UFC-JAPAN王者でもある。2008年~2020年8月まで拓殖大学レスリング部の監督を務め、リーグ優勝に導いた。マルチな才能を政界で発揮中。
●2位:馳浩(59)衆議院議員・自民党政調会長代理/元レスラー
1984年ロス五輪レスリング日本代表で、新日本プロレス在籍時はIWGPジュニアヘビー級王座などのタイトルを獲得した馳氏は、文科相まで務めたベテラン政治家だ。
「今も毎日1時間のトレーニングは欠かしません」(馳氏)
●3位:西村康稔(58)衆議院議員・経済再生担当相/東大ボクシング部出身
馳氏が3位にあげたのは、新型コロナ担当相として連日記者会見をおこなうなど、激務をこなす西村氏。じつは、東大ボクシング部出身で、自民党ボクシング振興議連会長も務める。日本ボクシング連盟の山根明前会長やプロボクサーの村田諒太を同議連に招いたことも。西村氏に話を聞いた。
「腕っぷしが強いかどうかは別として、ボクシングに没頭していた大学時代の戦績は9勝2敗。文京区では、チャンピオンにもなりました。
2011年に体重が増え、健康診断でいくつかの数値も悪化。それで一念発起して、ランニングを始めました。以降フルマラソンを4回走り、4時間5分まで記録が伸びた。
官房副長官、経済再生担当・新型コロナ担当相になってからは、十分にトレーニングの時間が取れませんが……健康管理のため、できるだけ階段を使うようにしています。ときには議員宿舎の最上階の28階まで階段を上がったりします。馳先生のアドバイスに従い、週2回の筋トレも心がけています。
ボクシングは心身ともにタフにしてくれた。さまざまなご批判を受けますが、正しいと思うことを着実に実践し、発信しています。今後も打たれ強く、誠実に対応し、国民の皆さんの理解を得られるよう努力していきたいと思います」
●4位:片山虎之助(85)参議院議員・日本維新の会共同代表/柔道六段
自民党所属議員だったころから、“武闘派” として恐れられた片山氏は、柔道六段の腕前。東京大学柔道部でプレーイングマネージャーを務めた。本人に話を聞くと、謙遜しながらこう話す。
「いやいや、強くないよ(笑)。あとに引かない私の政治姿勢を見て、馳さんは名前をあげてくださったのでしょう。柔道は、中学生のころに富田常雄さんの『姿三四郎』に憧れて、彼のように強くなって女のコにモテたい、という単純な動機から始めた。
自治庁(現在の総務省)の役人になってからも柔道は続けましたね。体が強くなると、自分に自信がつく。『健全な精神は健全な肉体に宿る』というかね。政治の仕事にも生かされていますよ。
柔道で鍛錬を積んだ経験があるから、難しい選挙のときや政局が大変なときも、一歩も引かないで難題に立ち向かえる。これまで健康も維持できたし、よい友達も増えた。柔道をやってきてよかったよね」
●5位:太田昭宏(75)衆議院議員・前公明党代表/元京大相撲部主将
温厚そうな見た目とは裏腹に、京都大学相撲部では主将まで務めていた太田氏。
「『腕っぷしが強い』という意味が、どういうことか定かではないが、体育会系・行動派といえば、そのとおりだと思う。国対委員長時代に、馳さんに後ろからヘッドロックをかけたが、顎で止められた。身動きが取れず、プロの格闘家のすごさを感じたことがあります」(太田氏)
馳氏のすごさを語る一方で、自身の政治活動に相撲の経験が生かされているとも言う。
「相撲のぶつかり稽古はキツい。意識が飛ぶようなこともある。しかし、完全燃焼することは身につきました。今も『いつも全力』『政治は結果』をモットーにしています」(同前)
馳氏によれば、「マイクを持たせたら、いちばん強いのは太田さんでしょうね。もし、“国会演説格闘技大会” をやるなら、太田さんが断トツです」という。相撲の経験で培われたのは、“腕力” だけではなさそうだ。
(週刊FLASH 2021年1月19日・26日合併号)