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小池百合子を支えた「7人の侍」が語る「チーム小池ができるまで」

社会・政治 投稿日:2016.10.22 12:00FLASH編集部

小池百合子を支えた「7人の侍」が語る「チーム小池ができるまで」

里中氏が都連から受け取った、離党勧告を伝える文書

 

 10月23日におこなわれる衆院東京10区補欠選挙。一番の注目は自民党公認候補の若狭勝衆院議員(59)の選挙結果だが、同時に、都知事選で小池氏を支援した「7人のサムライ」の去就も焦点となる。

 

 豊島区議5人と練馬区議2人の区議7人は、「親族も含め除名」との通達にひるまず、知事選で小池氏を支援。自民党都連から離党勧告処分が下され、10月30日までに離党しなければ、除名すると言い渡されている。

 

 これに対し小池氏は「7人のサムライを守ることが私の責任」、そして若狭氏は「(比例からの鞍替えで)補選に当選しても、7人が除名されるなら離党する」と発言。対決姿勢は明らかだ。

 

 政治部デスクは「若狭氏が当選すれば、7人の区議への離党勧告は解かれるはず」と推察する。若狭氏が言う。

 

「補選でいい結果が出れば、私を応援する区議も頑張ったと、都連がいい結果を出してくれると期待しています」

 

 今回、本誌はサムライたちに直接、話を聞いた。すると落ち込むどころか意気軒昂。以下、7人7様の返答だ。

 

●里中郁男氏(69歳・豊島区議6期)

 区議として6期21年。根っから自民党で育った男が、党に歯向かい小池氏を応援したのは「『小池外し』みたいなやり方が許せなかった。小池さんは『退路を断つ』と言ったから『それならついていこう』と」。

 処分を受けても「覚悟の上」。自宅と事務所を兼ねる建具店は駒込の商店街の中にある。

「地元のために一生懸命頑張ってきた。自民党が『お前、ダメだよ』と言うなら無所属になるしかないが、これからも商店街が支えてくれるよ」

 

●本橋弘隆氏(54歳・豊島区議5期)

「都知事になるのは小池さんの『宿命』。小池さんを応援するのは私の『天命』」

 この信念のもと、都知事選の17日間、「現場監督』として都内全域を駆け回った。選挙中、ずっとつけていた緑のハチマキの日焼け跡がいまもうっすら額に残る。23日の衆院東京10区補選でも、信念を示すこのハチマキが武器となる。ちなみに小池氏の手料理の十八番は「肉じゃが」。

「じつはまだ食べたことがないんです。いつ食べさせてくれるんでしょうか、小池さん」

 

●河原弘明氏(60歳・豊島区議3期)

 自民党豊島区議団幹事長として、都知事選で小池支持を呼びかけた。

「区議14人のうち、賛同してくれたのが5人。9人は都連が推薦した増田さんについた」

 処分については「小池さんも若狭さんも自民党のままなのに、我々だけ離党というのが納得できない」。

 地元を元気づけるため、手塚治虫はじめ多くの漫画家が居
住していた「トキワ荘」復元プロジェクトを進める。

「区民として、地域の方と一緒に活動していることが最大の武器です」

 

●星京子氏(60歳・豊島区議2期)

「地元議員として迷うことなく応援しました。応援しなかった
人を不思議に思いますし、理解できないです」

 地元ケーブルテレビ局でキャスター、リポーターを務めたプロの司会者で、都知事選を遊説担当として支えた。豊島区を回るときは自転車(電動アシストなし)と決めているパワフルな一面もある。

 離党勧告には「立場の弱い区議に責任を押しつける都連のやり方には、現段階では納得できないですね」。

 

●細川正博氏(37歳・豊島区議2期)

 価値観の原点は歴史小説。そこから学んだ判断基準に立ち返っ
たことで、今回も勝利を収めた。

「政治活動でお世話になったこと、高い能力を持ち都知事にふさわしいと判断したこと、地元のほとんどの方が小池さん支援を表明したこと、この3つの理由から応援しました。これに比べれば、党籍は軽く見えました」

 小池氏には意外な一面が。

「東急ハンズが大好きで、秘書団からの誕生日プレゼントが、東急ハンズのお買い物券だったことも」

 

●村松一希氏(35歳・練馬区議2期)

 1年間、小池事務所秘書を経験。

「小池知事や若狭衆院議員と処分の差が大きく、びっくりしています。もともと処分といわれていたので、仕方ないという思いはある。ですが、客観的に見て民意を無視した決定に、自
民党支持者が離れることを懸念しています」

 教育改革に強い志を持つ。

「英語は中学卒業で会話できるレベルにしなければ、国際競争力がないと訴えています」

 

●尾島紘平氏(27歳・練馬区議1期)

 大学在学中、インターンになる。卒業後、小池氏の私設秘書として活動。2015年4月の区議選では、当選者50人中9位で初当選。9月21日の本人Twitterに「取材に丁寧に対応する時間がありません」と書き込みがあり、本誌にも無回答だった。

 

(週刊FLASH 2016年10月18日号)

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