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ツイッターで振り返るトランプ元大統領の暴言まとめ「100倍返しだ!」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.01.21 19:10 最終更新日:2021.01.21 19:11

ツイッターで振り返るトランプ元大統領の暴言まとめ「100倍返しだ!」

写真:AFP/アフロ

 

 トランプ元大統領のTwitterアカウント@realDonalTrumpは、永久停止される2021年1月8日までの間に、5万9000を超えるツイートとリツイートがされてきた。

 

 特に大統領在任中の終盤が活発で、2020年7月4日の独立記念日には1日で163のツイートを発信。現役時代の平均は1日25ツイートに達する。

 

 

 また、元大統領には20分間に1万のメンション(相手に通知が届く仕組み)があったという。画面を開くと目まぐるしい速度で数字が跳ね上がっていく光景になっていたのだろう。生涯でもらった「いいね(Likes・ハート)」の数は16億を超えている。

 

 ツイートの内容は歯に衣着せぬことで有名で、ときには人を激しく攻撃し、ときには自分や他人を褒め称えてきた。

 

 一番最初のツイートは2009年5月4日で、ゲスト出演するテレビのトーク番組の宣伝だった。その後は……。

 

《地球温暖化は、中国がアメリカ製品の競争力をなくすために仕組んだ概念だ》(2012年11月6日)

 

《ダイエットコーラを飲んでいる痩せた人は見たことがない》(2012年10月14日)

 

《誰かが攻撃してきたら、自分は必ず攻撃し返す。100倍で。言うまでもなくこれが自分のやり方だ!》(2012年11月11日)

 

《自分は古い人間かもしれないが、女性が闘うところを見るのは好きじゃない》(2013年1月25日)

 

 などとつぶやいてきた。やがて政治に関する内容がどんどん増えていく。

 

 大統領就任前のツイートの格好のターゲットはオバマ前大統領とヒラリー・クリントンだった。これまでに「オバマ」という言葉の入ったツイートは1700以上もある。

 

《なぜオバマは今日バスケなんかしているんだ? だから我々の国がトラブルに直面しているんだ!》(2012年11月6日)

 

《残念ながらオバマの大統領としての仕事がお粗末だから、今後何世代も黒人大統領を見ることはないだろう》(2014年11月25日)

 

《オバマ大統領はおそらく合衆国史上最低の大統領となるだろう》(2016年8月2日)

 

 ヒラリー・クリントン氏に関しては《詐欺師のヒラリー》と入ったツイートだけで366個発見した。《ヒラリー・クリントン》《クリントン》を加えると1300を超える。単にヒラリーとだけ呼んでいるツイートも含めると、オバマ大統領と同じかそれ以上の数になるだろう。

 

 今回、大統領選で戦ったジョー・バイデン氏のことは《寝ぼけたジョー》と呼んでいたが、《寝ぼけた》呼ばわりのツイートは200近く、そのほかバイデン氏に関するものは全部で1700ツイートほどになる。

 

 宿敵ナンシー・ペロシ議員のことは《クレイジー》と呼び、彼女に関するツイートは600ほど。このほか、気に入らない人間には《IQが低い》《才能がない》《(男性に対し)キューティーパイ》《アニマル》《ポカホンタス》など好き勝手にあだ名をつけてツイートをしている。

 

 アメリカのメディアが総括した大統領在任期間中のツイートの分析を見ると、最も多いのが、民主党やリベラル派に対する内容で全体の17%に当たる。これらのほとんどが他人を攻撃するものであろう。

 

 次いでロシアや1回目の弾劾裁判に関するものが9%、3番目はトランプと自分の名前を入れたもので8%(トランプ氏はよく自画自賛のツイートをする)。

 

 逆にまったく出てこない言葉が「人工知能」「クリーンエネルギー」「持続可能性」「ベーシックインカム」などという言葉で、いずれもゼロだった。在任期間以外のぶんも調べたが、やはりゼロだった。

 

 日本についてはどうなのか調べてみると、Japan、Japaneseという表現の入ったツイートは112個出てきた。どれも好感を持ったものばかりで、安倍元総理に関するツイートも40ほどある。

 

《今夜、東京で史上初の米大統領杯を朝乃山関へ授与することができた。優勝おめでとう! 本当に光栄なことだ、ありがとう》(2019年5月26日)など、訪日した際のものも多い。

 

 中国に関しては1000を超えるつぶやきがあるが、《チャイナ・ウイルス》という言葉も60ほどあり、あまり好感のある内容ではない。ほかにはロシアが700弱、メキシコが400弱、北朝鮮が200ほどあり、逆に韓国や台湾は5個以下しかなかった。

 

 ツイートにはトランプ氏の口癖も頻出する。《グレート》という言葉は7000以上あり、《グッド》の約1800に比べて圧倒的に多い。

 

 フェイクニュースに代表される《フェイク》という言葉は1000ツイート以上配信された。《愛国者》や《アンティファ(急進左派の活動家)》という表現は60ほどで、イメージより少ない気がする。

 

 バイデン新大統領が何度も口にした《団結》という言葉は12年間で30もなく、最新のものはバイデン批判に使われていた。

 

 悪口ツイートが話題になるトランプ氏だが、意外にも《サンキュー》《サンクス》が5600以上あった(《ノーサンキュー》という表現は除いてある)。

 

 最後にサンキューが使われたツイートは、米議会が襲撃された1月6日、暴徒たちに宛てられたメッセージだった。

 

《議会にいる全員に平和的に行動してくれるように願う。暴力はなしだ。我々は法と秩序の仲間であることを忘れないでくれ。法を遵守して、民主党の人たちを尊重してくれ。ありがとう》(2021年1月6日午後3時13分)

 

 1月20日、大統領の公式アカウントである@POTUSは、新大統領に引き継がれた。就任初日のバイデン大統領は、さっそくメッセージを配信し、すでに470万人のフォロワーがついている。

 

 ピンで固定されたトップメッセージには《前進する時は今だ》と書かれていた。

 

 ツイッターからトランプ氏は消え、もはやアーカイブでしか見られない。アメリカのニュースも新政権の話題で持ちきりだ。世の中は慌ただしく進んでいる。(取材・文/白戸京子)

 

トランプ元大統領の凍結されたアカウント

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