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映画『鬼滅の刃』in韓国、“6万人超の大ヒット”と報道も…現地で「大衆ウケしない」の声

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.02.03 06:00 最終更新日:2021.02.03 06:00

映画『鬼滅の刃』in韓国、“6万人超の大ヒット”と報道も…現地で「大衆ウケしない」の声

1月29日、韓国の映画館の売店は閑散としていた

 

 国内歴代最高となる興行収入を記録したアニメ映画『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』。社会現象を巻き起こす一大ブームとなったが、韓国でも1月27日に劇場公開された。

 

 公開初日に6万6581人を動員し、韓国国内で興行収入1位を記録。同日の観客動員数全体の41.7%を占めたという。実際、「韓国でも大ヒットか」という記事も配信されていたのだが……。実際は、そうでもないという。

 

 

「2017年に韓国で大ヒットしたアニメ映画『君の名は。』は、公開初日に13万8028人を動員しました。比較すると、物足りなさは否めません。ただ、韓国のネットレビューでは平均9.68点と、非常に高い評価を得ていますね」(韓国在住の映画ライター)

 

 公開3日めの29日、ソウル・新村にある映画館に足を運んだ、『スポーツソウル日本版』編集長の慎武宏氏が語る。

 

「明洞や忠武路など繁華街のシネコンに行ったのですが、上映されておらず、4館めでようやく見つけました。平日の昼時ということもあって、客は15人足らずしかいませんでしたね。ただ、オリジナルチケットや限定品のキャラクターカードは完売していました。

 

 韓国には熱狂的な日本のアニメヲタクがいますが、その人たちが初日に殺到したからでしょう。街中やCMなどで大々的に宣伝しているわけではなく、一般市民のあいだではそれほど話題になっていません」

 

 また、映画を観たという20代の韓国人男性はこう評する。

 

「まず、大衆ウケする絵ではないと思いました。『君の名は。』は誰もが親しみやすい絵だったから、日本の作品を観ることに抵抗感はありませんでした。むしろ韓国語の吹き替えが不評で話題になったくらい、一般の韓国人のあいだでもブームになりました。

 

『鬼滅の刃』のようにまったく新しく、絵も独特な作品だと、韓国では受け入れられにくい気がします。また、ブームになったとしても、メディアが不買運動を煽って、客足が遠のく可能性もありますね」

 

“全集中の呼吸” は、韓国ではウケない!?

 

写真・慎武宏

 

(週刊FLASH 2021年2月16日号)

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