社会・政治
「政治家と芸能人」密すぎる相関図…松本人志は安倍晋三と焼肉、櫻井翔は?
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.02.04 06:00 最終更新日:2021.02.08 16:09
2020年末、菅義偉首相と二階俊博自民党幹事長、みのもんた、王貞治、杉良太郎の “ステーキ会食” が、多くの国民から反感を買ったのは記憶に新しい。これまで報じられてきた彼らの“密な関係” の一部を示したのが、冒頭の相関図だ。
芸能界では長らく、「政界と距離を置くことが不文律だった」と、大手芸能プロ関係者は語る。
【関連記事:菅義偉の「お友達」相関図…楽天・三木谷浩史氏に横浜のドンも】
「芸能人が政治家との交友を大々的に公表すると、世間から抱かれるイメージが次第に党派色を帯びてくる。そうすると、CMなどのオファーが減ったり、芸能活動に支障が出ることが多かったんです。しかし近年、政治的発言や政権批判は避けつつ、政治家との交友関係を誇示する芸能人も増えてきました」(同前)
なぜ、政治家と芸能人がわざわざ「メシを食う」必要があるのかーー。2017年にはダウンタウン・松本人志と指原莉乃らが、安倍晋三前首相と都内の焼き肉店で会食したことが話題を呼んだ。
「松本さんが出演する『ワイドナショー』(フジテレビ系)のキャストらとの会食でした。会食が報じられて松本さんは『たわいもない話をして、割り勘で帰っただけ』と番組内で語りましたが、“安倍派だ” “政権擁護的” とSNS上で批判が広がりました」(同前)
安倍前首相のほうは、さほど深刻に考えていないようだ。
「安倍さんにはミーハーなところがあって、芸能界にも友人が多い昭恵夫人が紹介してくるのを喜んでいました。安倍さんと同じ昭和29年生まれのユーミンさんらが顔をそろえる “29年会” は、昭恵夫人の縁から生まれているそうです。
政治家にとっては、人気者との繋がりは票になる。芸能人と仲よくしても、デメリットはまったくない」(自民党衆院議員)
“色がつく” ことを逆手に取ったのが、冒頭の杉良太郎だ。
「2016年に超党派の『演歌議連』ができたんですが、これは演歌ファンの減少に危機感を持った杉さんが、二階氏に直談判して実現したもの。二階氏は古くからの友人が多く、頼まれ事にはすぐ対応してくれるので、議員や政財界の人間が集まってくるんです。
対照的に、菅首相には、そうした求心力がない。毎日いろんな人と会っても、お酒を飲まないので深い仲にならない。だからこそ、党内基盤が弱い菅首相は、二階氏の人脈に頼らざるを得ないんです」(全国紙政治部デスク)
杉のように、舞台やコンサートで活躍する役者、歌手にとっては、政治家と “繋がる” メリットはあるという。
「チケットをさばかないといけませんから、政治家から会食などのパーティに誘われたら、タレント側はむげに断われませんよ。政治家から、新規のお客さんとなる企業経営者や選挙区の有力者を紹介してもらうことも少なくないんです。
地方公演でトラブルが起きても、政治家の先生に関係先や自治体との間に立ってもらうケースも期待できますしね」(前出・大手芸能プロ関係者)
持ちつ持たれつの “芸閥” は、こうして形作られていくーー。
※図中は一部敬称略
(週刊FLASH 2021年2月16日号)