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「家事代行」を隠れみのに素人女子を…コロナ禍で流行する“新型パパ活”
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.02.03 20:17 最終更新日:2022.02.14 17:38
新型コロナウイルス流行の影響で、キャバクラなど “夜の店” が休業や時短営業を余儀なくされた2021年、逆に活況を呈しているのが、いわゆる “パパ活” だ。アプリなどを利用し、女性が報酬を得て飲食に同行するなど、比較的新しい “出会い系ビジネス” の一種である。
「週に3日はアプリ運営会社の斡旋で“パパ活”をしていました」
そう明かすのは、大手不動産会社に勤務するAさん(24)。女優の今田美桜に似た、大きな瞳が特徴的な色白の美人だ。
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「私の場合だと、1時間当たりの手取り報酬が1万5000円でした。人によっては、そこで出会ったおじさんと継続的に会う本格的なパパ活を始める子もいます。
ただ、年末に運営会社から『必ず確定申告をするように』というメールがきちゃって……。勤務先に給料以外の報酬があるのがバレるんじゃないかって、今はすっごく後悔してます」(Aさん)
出会い系サイトを使ったパパ活と違い、アプリを利用した “パパ活” の場合、運営会社が女性の時給をポイントに換算し、男性会員のクレジットカードから引き落として、アプリ経由で支払うのが一般的なのだという。
「報酬を踏み倒される心配もないし、おじさんと現金のやり取りをしなくて済むので、気軽にできるんです。私の周りでも、アプリでパパ活を始めた女性が結構います」(同前)
さらに最近では、ゴルフやグランピング、登山やBBQなどのアウトドアレジャーへの同行など、飲食以外の同伴サービスも珍しくないという。なかには、ちょっと変わった依頼も……。
「『2時間、部屋の掃除と料理を作ってほしい』って言われました」
そう話すのは、都内在住の大学生Bさんだ。興味本位で登録した “パパ活” アプリの運営会社から、そんな依頼があったのは2020年10月。アプリではなく、運営からLINEが直接送られてきたという。LINEの冒頭には、「家事代行サービス」と書かれていた。
「その運営企業が、新しく始めた事業だというんです。登録時にHPに写真を載せれば最低時給が2500円になり、指名があればさらに500円上乗せされるというのが、運営会社の担当者から受けた説明でした。
でも、HPには身長やスリーサイズも載せるっていうし、そもそも家事代行なのに写真を見て指名って変っていうか、意味がわからないですよね……」(Bさん)
いぶかしみつつも依頼を受けたBさんが派遣されたのは、港区の湾岸沿いにある高層マンション。依頼主は、30代の独身男性だったという。
「まずは部屋の掃除をして、その後、リクエストされたビーフシチューとサラダを作ったんですけど、システムキッチンには材料から調理道具から、完璧に揃えてあったんです。『これなら自分で料理作れるじゃん!』って感じで。
結局、男性が時間を延長してくれたので、2人でビーフシチューを食べました。家事代行というより、一緒に食事するのがメインだと感じました。帰りがけに個人的な連絡先を聞かれたんですが、この時はごまかして帰りましたね」(同前)
依頼主は、食事中のほかは話しかけてくるでもなく、セクハラ行為もなかったというが、「ずっと目で追われている感じはあって、気持ち悪かったのも事実です」と打ち明ける。Bさんによると、この家事代行サービスでは、ワンピースやミニスカートなど、男性から細かく服装を指定されるケースまであるという。
出会い系ビジネスに詳しい関係者は、パパ活サービスが多様化している理由を、こう解説する。
「大前提として、パパ活アプリのようなシステムは『あくまでマッチングさせているだけ』という建前なので、営業自粛をしていません。そこに、自粛を余儀なくされた夜の店で働いていた女性たちが大挙して、パパ活を始めているという状態です。
さらに、パパ活をする女性のなかには、これを専業とする “プロ” が増えてきました。しかし、男性には『素人女性と交際したい』という根強いニーズがある。そこで運営会社は、家事やスポーツなどを言い訳に使って、女性側の心理的な障壁を下げてなるべく “素人っぽい” 女性を取り入れようとしているのです。
ほかにも、最近では『個人秘書の派遣』を称した同伴サービスもあります。“秘書プレイ” は、もともとイメージクラブの定番。1周して元に戻ってしまった感じですね」
緊急事態宣言下でも、男たちの欲望に自粛はないらしい。