社会・政治
小池都知事の「希望の塾」女性が多いのは受講料のせい?
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2016.11.01 16:41 最終更新日:2016.11.01 21:41
10月30日、小池百合子都知事が塾長を務める政治塾「希望の塾」が開講。4827人の応募者から選ばれた2902名が入塾した。
開塾式は都内にある平成帝京大学の講堂で行われたが、人数が多く、4回に分けて開かれた。
小池氏本人がツイッターで《4割が女性というのも、心強いかぎりです》と述べているように、会場では女性たちの姿が目立った。子ども連れでも参加できるよう、託児所も設置された。
開塾式で、小池氏は「東京には、日本には、ありとあらゆるものがあります。しかし、そこに一つ足りないもの、それは希望ではないでしょうか。希望の塾を通して、みんなでその希望を見つけていこうではありませんか」と宣言。
今後、月1回のペースで講義や意見交換などを実施していくという。
この小池氏の人気に慌てているのが自民党東京都連だ。
都知事選で党の方針に反して小池氏を支援した区議7名を「離党勧告」処分に。10月30日までに離党届を出さなければ、さらに厳しい処分である「除名」とする方針だったが、7名とも離党届は提出せず。
自民党の対応に注目が集まったが、同日、党本部で幹部会議が開かれ、処分の先送りが決まった。
会見した自民党東京都連の下村博文会長によると、前日、小池氏から電話があり「7人の意見を聞いてほしい」との要請があったという。
自民党東京都連としては、これ以上、人気の小池氏と対立するのは避けたいというのが本音なのだろう。
ワイドショーでは、「希望の塾は小池新党への布石なのか」が話題になっているが、小池知事自身は、新党については言葉を濁している。
下村氏も、小池新党の可能性について「小池氏はそういうふうには言っていないし、わからない。見守りたい」と述べたきりだ。
だが、大阪市長だった橋下徹氏が2012年3月に立ち上げた「維新政治塾」では、入塾した888人のうち多くが「日本維新の会」から立候補している。当然、希望の塾の塾生たちも、立候補を想定している人が多いはずだ。
ちなみに、この希望の塾、11月18日まで追加募集を受け付けている。
応募フォームを見ると、「志望動機」400字、「都政改革に必要なこと」800文字などの記述式。運よく合格すれば、男性5万円、女性4万円、学生3万円で6回の講義が受けられる。
なぜか女性は男性より講義料が1万円も安いが、その真意はどこにあるのか。もしかしたら小池知事は、数年後に女性議員ブームを起こそうとしているのかも――。