新型コロナウイルス「ワクチン」全疑問を解く…副反応は？変異株への有効性は？

＜＜各国のワクチン接種・感染状況＞＞
※以下、米ジョンズ・ホプキンス大学の発表をもとにしている。感染状況は日本時間1月27日時点のデータ。

■アメリカ
　2020年12月14日からファイザー製ワクチンを接種開始。2020年12月18日、モデルナ製ワクチンを承認。2021年1月25日までに2184万回の接種。
・感染者数：約2544万人
・死亡者数：42万9195人

■イギリス
　ファイザー製ワクチンを2020年12月8日から、アストラゼネカ製ワクチンを2021年1月4日から接種開始。1月25日までに680万回の接種。
・感染者数：約370万人
・死亡者数：10万1887人

■ドイツ
　2020年12月27日から接種を開始。2021年1月25日時点で158万回の接種。
・感染者数：約217万人
・死亡者数：5万4498人

■フランス
　2020年12月27日から接種開始。2021年1月12日までに約25万人に接種。
・感染者数：約309万人
・死亡者数：7万4075人

■イタリア
2020年12月27日から接種開始。2021年1月25日時点で137万回の接種。
・感染者数：約250万人
・死亡者数：8万6889人

■ロシア
「スプートニクV」など2つの国産ワクチンを承認。2021年1月18日から18歳以上の全国民を対象に接種を開始。1月25日時点で100万回の接種。
・感染者数：約373万人
・死亡者数：6万9971人

■イスラエル
　2021年1月25日時点で人口100人あたり39.9回の接種（※人口比率で世界最高の接種回数）。
・感染者数：約62万人
・死亡者数：4605人

■韓国
　人口（5100万人）を上回る7600万人分のワクチンを確保。2021年2月初旬から中旬にかけて5万人分を導入し、接種予定。
・感染者数：7万6926人
・死亡者数：1386人

■中国
　2種のワクチンを国内で開発製造。2021年1月25日までに1500万回以上の接種がおこなわれた。春節前に5000万人への接種をおこなう計画。
・感染者数：8万9115人
・死亡者数：4635人

■インド
　2021年1月16日から自国製ワクチン接種を開始。1月25日までに158万回の接種。夏までに3億人への接種を目指す。
・感染者数：約1070万人
・死亡者数：15万3847人

■オーストラリア
　3月初めに接種計画を発表予定。
・感染者数2万8794人
・死亡者数909人

＜＜日本が契約した新型コロナウイルスワクチン＞＞
※有効率は日本感染症学会資料を参照
【ファイザー】
・開発国：アメリカ
・種類：mRNA
・接種法：2回（21日間隔）
・保管温度：－70℃以下（2カ月程度）／2～8℃（5日間）
・有効率：95.0％
・価格：（1回投与あたり）約2000円
・日本への供給量：約1億4400万回分
・承認の見通し：2月中旬
・特徴など：室温で融解後、生理食塩液で希釈する必要あり

【モデルナ】
・開発国：アメリカ
・種類：mRNA
・接種法：2回（28日間隔）
・保管温度：－20℃（最大半年間）／2～8℃（30日間）
・有効率：94.5％
・価格：（1回投与あたり）約1900円
・日本への供給量：5000万回分
・承認の見通し：5月以降
・特徴など：希釈不要

【アストラゼネカ】
・開発国：イギリス
・種類：ウイルスベクター
・接種法：2回（28日間隔）
・保管温度：2～8℃（充填後6カ月）
・有効率：62.1～90.0％
・価格：（1回投与あたり）約230円
・日本への供給量：1億2000万回分
・承認の見通し：未定
・特徴など：希釈不要

昭和大学病院客員教授・二木芳人氏（写真提供・昭和大学病院）

（週刊FLASH　2021年2月16日号）