今年、世界の長者番付が入れ替わった――。1月7日、米電気自動車メーカー「テスラ」の共同創設者で、現CEOのイーロン・マスク氏(49)が世界一の富豪になった。これまでの1位、EC企業「アマゾン」CEOのジェフ・ベゾス氏(57)を抜いた(しかし、すぐに抜き返された)保有資産は、日本円で約19兆円とされている。
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「仮想通貨・ビットコインにもマスク氏は絡んでいます。2月8日にテスラが総額で約15億ドル(約1600億円)をビットコインに投資したことがわかると、史上最高値をつけました」(経済部記者)
2002年に「ペイパル」を売却し、マスク氏は約200億円の大金を得ると、同年、宇宙開発企業「スペースX」を創設。2003年には「テスラ」に出資し、共同創設者の1人に。宇宙船、電気自動車など、技術開発によって頭角を現わし、資産家となったマスク氏は、「 “あの悩み” にも、最先端の技術を?」と噂されている。
「スペースXを設立した2002年ごろには、タブロイド紙で彼の頭髪の変化にふれられていました。当時の彼は、そこまで有名ではなく、テスラが急成長した数年後に『大富豪だけが使える育毛剤があるのか?』と話題が再燃したんです。
ただ、『画期的な育毛剤があるなら、マスク氏がビジネスにしないわけがない』といわれています」(在米ジャーナリスト)
ある薄毛治療の医師は「マスク氏の現状の頭髪が、自然回復や育毛による可能性は低いと思います。植毛かウイッグ(かつら)かですが、植毛は傷が残るリスクがあります。彼はウイッグで対処している可能性が高い」と分析する。
前出の在米ジャーナリストは、「彼の頭髪について囁かれている仮説がある」と話す。
「アマゾンCEOのベゾス氏はスキンヘッド。彼が有名になったことで、アメリカではスキンヘッドはある種 “成功者” のステレオタイプとなりました。宇宙開発でも争っているベゾス氏と『同じ類に見られたくない』という思いが、マスク氏にはあるようです」
彼がカネで買ったのは髪の毛ではなく、“アイデンティティ” だったのかもしれない。
写真・代表撮影/ロイター/アフロ
(週刊FLASH 2021年3月1日号)