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博多駅前の大陥没事故で判明「次はリニア新幹線があぶない」?

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2016.11.09 23:00 最終更新日:2016.11.09 23:26

博多駅前の大陥没事故で判明「次はリニア新幹線があぶない」?

事故の影響で博多駅前から全面通行止めに

 

 11月8日早朝、福岡市博多区のJR博多駅から西に向かう「はかた駅前通り」で大規模な道路の陥没事故が発生した。博多駅から300メートル余り、大都市の中心部で起きた陥没事故は、上下水道、ガス、電気といったインフラへ広範囲な影響を与えた。 

 

 現場近くに宿泊していたお笑いコンビ、ロンドンブーツ1号2号の田村淳は自身のツイッターで、

 

「泊まってるホテルの近くの道路が陥没したようです…ゲガ人がなくて良かったですが…被害が拡がらないか心配です」

 

「福岡の道路陥没…避難勧告も出てるようです…近くの方はくれぐれもお気をつけ下さい。僕の泊まったホテルからすぐの場所ですが…規制線が貼られて、慌ただしい状況です」

 

 と緊迫した状況を伝えた。

 

 陥没の原因は、市営地下鉄の延伸工事が原因だ。

 

 実は、博多で地下鉄工事にともなう陥没事故は初めてではない。2000年6月には福岡市中央区薬院3丁目で道路が幅約5メートル、長さ約10メートル陥没した。

 

 さらに2014年10月にも福岡市博多区祇園町で幅、長さともに約3メートルの陥没事故が起きている。

 

 今回の地下鉄工事は、岩盤が非常に硬いことから、掘削機でトンネルを掘りながら内壁にコンクリートを吹き付ける「ナトム工法」が使われていた。

 

 一気に掘り進めるシールド工法よりコストが安いが、吹き付けたコンクリートが剥がれやすい地質などでは、今回のような事故に繋がる可能性もある。

 

 気になるのは、現在工事が進んでいるリニア新幹線の「南アルプストンネル」の建造も、ナトム工法が採用されている点。

 

 なかには、トンネルから地表まで1400メートルと非常に深い場所もあり、もし工事ミスで山が崩れるようなことがあったら、大規模な事故が起きる可能性が高い。

 

 今回の事故を他山の石として、安全な工事を進めてほしいものだ。

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