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日本の「リバーサイドトレイン」美しすぎる(1)

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2016.11.13 12:00 最終更新日:2016.11.13 12:00

 日本は山の多い国。美しい緑の山々を眺めながら、清らかな川の風景を眺める列車の旅はいかがだろうか。

 

 ときに川面に遊ぶ水鳥の姿が見られるかもしれない。これぞ、まさに贅沢な大人の旅だ。時間を気にせずにのんびりと川の流れを眺めていれば、きっと、心の洗濯になるに違いない。

 

 紀行作家・田中正恭が厳選した美しすぎる「リバーサイドトレイン」に乗ってみよう!

 

●大井川鐵道井川線/アプトいちしろ駅~長島ダム駅(静岡県)

日本の「リバーサイドトレイン」美しすぎる(1)

 

 明治から昭和初期にかけては、山間部に鉄道を建設するときに、トンネルではなく、川の流れに沿ってくねくねと線路が敷かれた。そのおかげで、歴史の古いローカル線の列車の車窓からは、変化に富んだ川の絶景が楽しめるのだ。

 

 SL列車の終点千頭駅からさらに大井川を遡り、井川までの25.5kmを走るのが井川線だ。この線は川の流れに沿ってくねくねと走り、途中に55箇所の鉄橋と61箇所のトンネルがある森林鉄道で、窓から爽やかな山の空気を肌で感じることができる。

 

 途中には90パーミルの急坂を克服するため、線路と機関車に設置された歯車を嚙み合わせる全国唯一のアプト式区間がある。その先の奥大井湖上を渡る鉄橋からの眺めは圧巻だ。

 

 なお、一部区間は昨秋の土砂災害からの復旧工事中だが、現在、運転中の千頭~接岨峡温泉間だけでも十分に楽しめる。

 

●嵯峨野観光鉄道/トロッコ保津峡駅~トロッコ亀岡駅(京都府)

 

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 山陰本線の複線電化にともなって廃止された線路跡を走るのが嵯峨野観光鉄道だ。緑の山々に囲まれ、時折、眼下に保津川下りの舟が見える。

 

 途中のトロッコ保津峡駅には、しばしば酒呑童子という青鬼が出没し、列車に乗り込んできて乗客を驚かせる。大人気列車なので、早めの予約が肝心だ。

 

 なお、冬期と水曜は運休なので、要注意。11月ごろの紅葉も見事。

 

●長良川鉄道/八坂駅~みなみ子宝温泉駅(岐阜駅)

 

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 長良川の清流に沿って走る湯の洞温泉口~郡上八幡間は、長良川やその支流にかかる鉄橋が7箇所あり、観光列車「ながら」や「ゆら~り眺めて清流列車」には絶景ポイントで徐行運転してくれるサービスがある。

 

 週末中心に運転される「ながら」のランチプランは予約殺到の大人気。ゆったりとした癒やしの旅が楽しめる。

 

写真&文・田中正恭

(増刊FLASHダイアモンド 2016年10月27日号)

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