社会・政治
楽天「ベンチャー時代の社員は使えない」
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2012.02.09 00:00 最終更新日:2021.03.31 11:13
今や1兆円企業となり、もはや財閥といえるほど巨大化した『楽天』。現在の社員数は本体だけで3000人を超え、大手商社やメーカー、外資系金融機関からの転職者も多い。社内公用語を英語化してからは、外国人も続々入社している。
社員の平均年齢は31.5歳。平均年収は647万円――そんな楽天の社内事情を、楽天のグループ企業で管理職にあるA氏が明かしてくれた。外資系企業などを渡り歩いた“転職のベテラン”の彼がまず驚いたのが、楽天におけるある社内事情だったという。
「まず驚いたのは、社員の能力値の個人差がとにかく大きいということ。もっとはっきり言えば、ベンチャー時代から数年前までに新卒入社した社員は、さっぱり使い物になりません。英語が話せない社員も多いし、上達しないのもこの時期に入社した人が多いな。時期で言うなら転職組も同じ感じですね」
A氏によると楽天社員は、AAAを頂点に、AA、Aと順に下がる階級を持っている。更にそれぞれの職級は0から4までに階層化。たとえば今がA4なら、次はAA0に昇級する仕組みだ。
しかし、「これでは格付けの下層からスタートする新卒入社組は、飛び級でもしない限りは、40歳前に管理職までは到達できない」とA氏はいう。要するに管理職は、他社からの調達が前提ではないかということなのだ。
「楽天がベンチャー企業だったころの社員には、どこかで引導を渡すことになるでしょう。社内公用語の英語化も、もしかしたらひとつの方法なのかもしれません。外国人社員も増えてるし、猶予期間もあったはずですからね。もともと三木谷さんは、“できませんでした”は許さないタイプの経営者ですから」
(週刊FLASH 2012年2月21日号)