社会・政治社会・政治

台湾の新型コロナワクチン事情…現地在住のインリンは「接種以外に選択肢なし」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.03.03 06:00 最終更新日:2021.03.03 06:00

台湾の新型コロナワクチン事情…現地在住のインリンは「接種以外に選択肢なし」

 

 日本で医療従事者向けに、新型コロナウイルス感染症ワクチンの接種が始まった。だが、供給スケジュールは依然、不透明だ。そのため、1人2回が基本であるワクチン接種を「1回に絞り、より多くの人に接種を進めるべきだ」という声が自民党内で上がり、混乱が広がっている。また、特例承認を受けたワクチンに対して、副反応への懸念を拭えない人も、いまだに多い。

 

 

 海外在住の芸能人は、ワクチンに対して、どんな思いでいるのだろうか? 徹底した水際対策で感染爆発を防いでいる台湾で、現在もタレントとして活躍するインリン(45)が語る。

 

「台湾はWHOに加盟していないからか、ワクチン調達に苦戦しています。ドイツのバイオ企業・ビオンテックと交渉していた500万回分のワクチンも、政治的な問題から確保できなかったというニュースが、先日報道されました」

 

 台湾政府は、ワクチンの公平な分配を目指す国際的枠組み「COVAX」を通じた入手ルートを含め、約3000万回分の確保を発表したが、全国民(2360万人)の複数回接種は、道半ばの状況にある。

 

「私は、早く接種したいと思っています。注射部の痛み、筋肉痛、倦怠感などの副反応は心配ですが、コロナで亡くなった人や後遺症で苦しんでいる方々を見ていると、『接種を受ける以外に選択肢はないのかな』と思います」

 

 台湾内で実際に接種できるようになるのは、早くても3月以降になる見込みだ。

 

「最前線の医療従事者が優先的に接種することに、台湾では異論は少なく、ワクチンの安全性への心配も、日本ほどはないようです。私のまわりに限っては、9割の人が『ワクチンを接種したい』と言っていました。もちろん、台湾政府が信頼できるメーカーのワクチンを選ぶことが前提です」

 

いんりん
3児の母として育児に励むタレント。結婚・出産を経て、現在は故郷の台湾・台北市在住。YouTubeチャンネル『インリンちゃんねる』運営中

 

(週刊FLASH 2021年3月16日号)

続きを見る

今、あなたにおすすめの記事

社会・政治一覧をもっと見る