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わが子と記念写真を…ゾウの檻に侵入した父親、娘への虐待で逮捕される
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.03.23 20:30 最終更新日:2021.03.23 20:30
2021年3月19日、アメリカ・サンディエゴでホセ・ナバレッテ容疑者(25)が逮捕された。2歳になる娘への虐待容疑だが、その内容はなんともマヌケなものだった。
娘とともに動物園を訪れたナバレッテ容疑者は、ゾウと記念写真を撮るため、飼育スペースの柵をかいくぐり、檻の中に侵入。だが、侵入者に激怒したオスのアフリカゾウが、2人を追いかけ回す事態になった。
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目撃者は「檻の中に入っていく父親を見てヒヤッとしたよ。そしたら案の定、ゾウが牙をむいて鳴きだし、親子を追いかけはじめた」とメディアに語っている。
ナバレッテ容疑者は、外に逃げようとして、抱っこしていた娘を落としてしまった。目撃者は「子供がなかで泣いているのに、自分だけ逃げちゃったんだ。ふざけた父親だよ」と振り返る。
親子を追いかけ回したアフリカゾウの性格について、多摩動物公園の教育普及課長・豊嶋省二さんが説明してくれた。
「動物園で飼育されているとはいえ、野生動物なんですよ。アフリカゾウに限らず、野生動物はすべて危険回避能力を持っているので、侵入者に対して逃げ出すか、襲うかのどちらかになります。
ゾウに関していえば、見知らぬ人が入ってくれば当然襲ってきます。力も強いですし、体も大きいですから、命に直結するような事故につながってしまいます」
実際に日本でも、動物園のゾウによる事故が起きているという。
「これはかなり昔の話なんですが、夜間に酔っ払った男性が井の頭自然文化園の塀を乗り越えてゾウの舎内に入ったところ、アジアゾウのはな子に襲われて亡くなったケースがあります」(豊嶋さん)
さて、苦労して娘を救出したナバレッテ容疑者は、娘を命の危険にさらしたとして虐待容疑で逮捕。この一件が報じられると、ネットでは「ドジなやつだな」「常識を考えろ!」などと非難があふれた。
保釈金はおよそ1100万円。3月30日に法廷質問が予定されている。過度の親バカが、とんだ事態を招いてしまったようだ。