社会・政治社会・政治

「mixi」と「HUB」意外な業務提携、共通目的は「出会い系」!?

社会・政治 投稿日:2021.03.24 16:00FLASH編集部

「mixi」と「HUB」意外な業務提携、共通目的は「出会い系」!?

”出会える街”として知られる東京・銀座コリドー街のHUBは、3月23日現在休業中だ

 

 3月22日、SNS「mixi」や大ヒットゲームアプリ『モンスターストライク』などを運営するミクシィと、英国風パブ「HUB」を展開するハブが業務提携契約を締結したと発表した。ミクシィは、上場企業向けファンド「TechGrowthCapital」を通じ、ハブに対して15億5000万円の増資を引き受ける予定で、ミクシィはハブの筆頭株主になる予定だという。

 

【関連記事:鷲見玲奈アナ、元恋人が明かす「出会い系サイトで知り合った」】

 

「1980年、ダイエーの創業者である故・中内氏が設立したハブは、ダイエーの経営破綻の影響などで、何度かの親会社の変遷があったものの、2006年に大証ヘラクレスに上場しました(2017年から東京証券取引所に市場変更)。現在はファミリーレストラン『ロイヤルホスト』や、ホテルの『リッチモンドホテル』を運営するロイヤルホールディングスの傘下です」(経済ジャーナリスト)。

 

 ミクシィの発表資料によると、「株式会社ハブが提供するオフラインの場でのコミュニケーションと当社が提供するオンラインのコミュニケーションサービスとを掛け合わせることでシナジーを創出し」とある。一見、まったく接点がないように見える2社に、どんな「シナジー」があるというのだろう。

 

「ミクシィが事業化している競輪の車券をHUBの店頭で販売したり、前出の『モンスト』など、協力型RPGの関連イベントに店舗を活用することなどが挙げられていますが……、本当の目的は、ミクシィの“出会い系”への再挑戦ではないでしょうか」と予測するのは、ITジャーナリストの井上トシユキ氏だ。

 

「mixiでは、交際を目的としたコミュニティは禁止されていますが、2012年に、当時は上場前だったLINEからマッチングサービス『YYC』の譲渡を受けるなど、“出会い系ビジネス”への進出を何度か試みています。スポーツバーとしても人気で、集客力が高いHUBは、単体での来客が多いこともあって、一部では“出会いの場”としても知られていますからね」(同前)

 

 出会い系に詳しいあるライターも、HUBを取材先として活用していたという。

「外国人客が多く来店するので、外国人目当ての日本人女性で賑わっている店舗もありました。ナンパ前提の飲食店は少ないうえにハードルが高いですし、人気の“相席居酒屋”系はグループ入店が基本。HUBは大手チェーンで、女性一人客でも安心して飲めますから」

 

 コロナ禍を受け、業績が悪化したハブの親会社のロイヤルホールディングスが、傘下の企業の再編に着手したことで、今回の事業提携が一気に進んだようだ。前出の井上氏が語る。

 

「私は、ミクシィはなかなかいい買い物をしたと思っています。“出会い系”はマッチングサービスのひとつですが、そもそも、Uber Eatsなどのデリバリーサービスも、店と消費者との“マッチングサービス”と言えますよね。少子化対策が国の重要政策になっているので、マッチング事業は将来的には公共事業化する可能性もありますから」

 

今後、”出会い系”のサービスを新たに始める予定があるのかミクシィに問い合わせると、「いわゆるマッチングアプリのようなサービスを新たに開始する予定はございません。なお『YYC』についても、運営企業を2018年に他社に譲渡しており、現在当社グループで運営しているものではございません」(広報担当者)と回答。ハブも、「具体的な計画はございません」(広報担当者)との回答だった。

 

 オンラインで知り合ったあと店舗で対面できるサービスなど、需要がかなりありそうだが……。

もっと見る

社会・政治一覧をもっと見る

社会・政治 一覧を見る

今、あなたにおすすめの記事