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「ムシドル」山下若菜が実食「じつは美味しかった昆虫たち」
アイドルFLASH編集部
記事投稿日:2016.11.23 20:00 最終更新日:2016.11.23 20:00
「いま、世界中で『昆虫食』が注目されています」と力説するのは、今回、調理に協力してくれた「虫食いライター」ムシモアゼルギリコさんだ。
「国際連合食糧農業機構(FAO)が、将来の人口増加にともなう食糧不足を解決するタンパク源として『昆虫』を推奨したのです。
これを機に、各国で『コオロギ入りのパスタ』などの虫の加工品が生まれました。すぐには普及しないでしょうが、昆虫食は確実に広がっています」(ギリコさん)
イナゴ100グラムあたりのタンパク質は同量の牛肉の約3倍。育てるために要する飼料は牛の半分ですむ。少ない資源で豊富なタンパク源を確保できるのだ。
最先端の食材と言われても、見た目に抵抗感が……。そんな人も心配することなかれ。初めは仕事で虫を食べたという山下若菜クンは「見た目と裏腹に美味しくてびっくり。それからは新たな虫料理と出会うと『どんな味がするんだろう?』とワクワクします」とすっかり昆虫食にハマってしまったそうだ。
実りの秋。食欲のままに、思い切って味わってみよう!
【イナゴ串揚げ】
イナゴは日本でもっとも有名な秋の昆虫食。
「江戸時代には『串焼き』の屋台があったと記録が残っています」(ムシモアゼルギリコさん)
今回は、素材の味を生かした素揚げに挑戦。低温でじっくりと火を通してから高温にし、水分を飛ばしカラッと揚げていく。仕上げに塩コショウを軽く振って完成! 佃煮にして食べられることが多いが、素揚げだと素材そのものの風味が楽しめる。「ナッツ類に近い味なんですが、カリカリに揚げてあるので食感も楽めます! おつまみにぴったりの一品ですね!」(若菜クン)
【サクラケムシ甘煮&虫糞茶】
桜や梅の樹に生息する「サクラケムシ」。中国で漢方として親しまれている「虫糞茶」にならい、桜の香りのする糞を煮出してお茶に。
一方、甘煮はフライパンで乾煎りし、「毛」の部分を焼き飛ばす。乾煎りをしたら、水と砂糖を加えて煮詰める。水分がなくなり全体がしっとりしたら完成! 飾りつけには桜の葉や塩漬けをあしらおう。
「黒豆の和菓子のような上品な味で、虫とは思えない! 外側は、かりんとうに近い食感ですが、嚙むと口の中にジューシーさが広がります」(若菜クン)
初体験の虫糞茶も「中国茶みたい。桜の香りが爽やかで飲みやすい!」と大好評。取材陣もグビグビ飲んだほど
【ジョロウグモ卵のせ】
ジョロウグモは本州から九州にかけて生息する。9~10月が食べごろ。素揚げにし、茹で卵の上にのせて完成! インパクト抜群の見た目だが……。
「芝海老に近い食感と味! 手足は香ばしく、胴体部分はジューシーで嚙めば嚙むほど味が出てきます。塩とマヨネーズだけのシンプルな味つけですが、マイルドで食べやすくて、初心者にもおすすめ」(若菜クン)
【オオスズメバチの幼虫しゃぶしゃぶ】
蜂は秋に巣を拡大するため、幼虫の増えるいまが食べごろ。幼虫や繭の中の蛹(さなぎ)をピンセットで取り出し、腹部を指で押し「糞抜き」する。沸騰したお湯でいざ、しゃぶしゃぶ!
火が通りクリーム色になったら、わさび醬油で召し上がれ。「プチッと嚙むとクリーミーな身が溢れてきて、白子のような味が口いっぱいに広がります!」(若菜クン)
「ハチノコは古代中国で『皇帝食』とされ重宝された食材。ビタミンA、B₂を多く含み、栄養満点です。寄生虫や雑菌がいる場合があるので、しっかり火を通して食べてください」(ギリコさん)
●やましたわかな
1984年9月21日生まれ 福岡県出身 T154・B80W55H80 サンケイスポーツ紙のアイドルユニット「SIR(サンスポ・アイドル・リポーター)」のリーダーを務める。虫好きの「ムシドル」として活躍中!
(週刊FLASH2016年10月25日号)