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田原総一郎 「吉本隆明さんは麻原彰晃を認めると言った」社会・政治 投稿日:2012.03.27 00:00

3月16日に亡くなった吉本隆明氏。87歳の評論家の死を多彩なジャンルの有名人や文化人が悼んだ。最近は『よしもとばななの父親』としてメディアに登場することも多かったが、何がそれほどすごかったのか。田原総一郎氏が語ってくれた。

「日本中に自称”吉本隆明の弟子”がいる。じつは僕もそのひとり。吉本さんとの出会いは『擬制の終焉』という本だった。この本で従来の左翼運動を激しく批判。それまでの東大教授らインテリやエリートたちが頭で考えた運動を”ええかっこしい”のインチキだと言ったわけ。それじゃ革命なんてできっこないと。それが当時の若者に支持された。その後の全共闘運動は、石を投げてゲバ棒を振り回して体制をぶち壊せという運動になった。行動することにお墨付きを与えたのが吉本さんだったんだね」

80年代に入ると、資本主義が生んだ大衆消費社会を積極的に評価するようになる。

「これは普通の人々の生活が大事だという彼の『大衆の原像』という思想につながる。転向したわけではなく、柔軟性があり自由奔放だったということなんだけど、そのために批判も浴びた。例えば、彼はオウムの麻原彰晃を認めると言った。オウムはチベット仏教が背景にあり自分自身を極限まで追いつめる。ある意味で宗教として”本物”なんだと」

吉本氏は「反核」や「反原発」にもかみついている。その姿勢は今回の福島での事故後も変わらなかった。

「原発事故を契機に、科学技術は限界にきていると主張するのが脱原発・反原発。たしかに原発の事故はたいへん深刻な問題だけど、人間が猿と違うのは科学技術を発達させたところ。それを全否定するのは猿に戻ることだと吉本さんは言っている。東工大を卒業した科学者としての視点を持っていたんだね」

吉本氏の代表作といわれるのが「国家とは、みんながあると思い込んでいるだけだ」と喝破した『共同幻想論』だ。

「僕も読んだけど、難しくて途中で投げ出してしまった(笑)。でも、今の民主党を見ていると共同幻想という言葉が浮かんでくるんだよ。吉本さんが批判してきた、エリートやインテリによる頭でっかちな”ええかっこしい運動”としか思えないんだよ」

(週刊FLASH 2012年4月10日号)

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