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買ったばかりのヒレ肉を奪われた!窃盗犯は賢すぎるカラス
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.03.30 11:00 最終更新日:2022.12.07 18:40
アメリカ・アラスカ州にある大手スーパー「コストコ」で、 “窃盗事件” が発生した。ただし、この事件の容疑者は「カラス」である。
3月26日の報道によれば、夫とともに買い物に来ていたマーニー・ジョーンズさんは、買い揃えた食品を車に積んで帰宅。家で買い物袋を開けてみると、4パック買ったはずのヒレ肉が3パックしかなかった。
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「食品を車に積んでいたとき、一部を道路に落としちゃったの。そのとき夫が、『肉をくわえたカラスを見たぞ』って言ってたんだけど、まさかと思って」
どうやら、駐車場で落とした荷物を拾っているとき、カラスがカートからヒレ肉を盗んだようだ。夫は報道陣に対し、こう語っている。
「あのカラスは最初から “盗み目的” だったんだよ。妙に太ってるし、いろいろ計算だてて動いていた気がする。このへんのカラスは何十年もの間、人間の食べ物とかゴミ箱を観察しているからね。カートに入っているフルーツの種類とかもわかってるんだよ」
アラスカには、毎年冬になると何百羽ものカラスがやってくる。ヒレ肉を盗まれたジョーンズ夫妻だけでなく、このコストコでは、他にもカラスによる被害がいくつも報告されているという。
「知能の高い鳥」として知られるカラスは、日本でもこんなイタズラをしている。
2018年、沖縄県名護市の鉄工所で働く男性が、せっけんをくわえて飛んでいくカラスを目撃。もしやと思って確認したところ、案の定、なくなっていた。そこで、カラス対策として、せっけんに釣り糸を通し、盗難を防ぐことに成功した。
2004年には、沖縄県の離島で、観光客の財布が盗まれた。通報を受けた警察官は、それまでもカラスによるイタズラが報告されていたことから、カラスの犯行とみて調査をすすめた。
警察官が現場にパンを置き、離れた場所から観察すると、まもなくカラスがやって来た。パンをくわえると同時にカラスの口から財布が落ち、無事に元の持ち主に届けることができた。
一方、そんなカラスの賢さを利用する動きもある。
フランスのテーマパークでは、来場客が捨てたタバコの吸い殻やゴミを、カラスが拾って回るのだという。特別な訓練を受けたカラスが「清掃員」となり、テーマパークの環境改善に貢献しているのだ。ゴミ拾いの報酬は、もちろんお金ではなく美味しいエサだ。