台湾に暮らすチェンさんの元に、「落し物」が戻ってきた。しかもそれは、1年前に湖の底に沈んだスマートフォンだった。
2020年3月15日、台湾有数の観光地として知られる湖「日月潭(リーユエタン)」でボートを漕いでいたチェンさんは、誤ってスマホを湖に落としてしまった。
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チェンさんは自身のフェイスブックで、「そのとき一緒にいた友達が、『1年くらいしたらきっと戻ってくるよ』って言ってた。もちろん冗談でね」と振り返っている。
それから1年が過ぎた今月はじめ、本当にチェンさんのスマホが戻ってきた。
きっかけは、いま台湾で問題となっている「干ばつ」だ。昨年、一度も台風が上陸しなかったため、大規模な干ばつが発生、過去半世紀でもっとも深刻だと言われている。
その影響で湖の水かさも下がり、一部では水底がむき出しに。結果、1年にわたり湖の底で眠り続けたチェンさんのスマホが、発見されたのだ。
「スマホが見つかったって聞いたときは、本当にビックリしたよ」と語るチェンさんは、4月2日、現地でスマホを受け取った。スマホは防水ケースに入れていたため、充電してみると、しっかり起動したという。
チェンさんのフェイスブックは「よかったね! すごい経験だなぁ」「その防水ケース、どこで買えるの?」などと大盛り上がり。
干ばつに苦しむ街の、すこしハッピーな出来事だった。