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渋沢栄一『論語と算盤』で言いたかったことは「コロナ禍の今こそ、チャンス!」

社会・政治 投稿日:2021.04.29 11:00FLASH編集部

渋沢栄一『論語と算盤』で言いたかったことは「コロナ禍の今こそ、チャンス!」

渋沢栄一

 

 スタートから視聴率が好調なNHK大河ドラマ『青天を衝け』。ご存じのとおり、吉沢亮(27)が演じる主人公が実業家・渋沢栄一だ。

 

 2024年度に刷新される紙幣も、1万円札の図柄は福沢諭吉から渋沢栄一に変更される。

 

「日資本主義の父」と呼ばれる渋沢栄一。今なぜこれほどブームなのか。渋沢栄一の玄孫の渋澤健氏(60)は語る。

 

 

「渋沢栄一の思想は黒か白じゃなくて、黒と白なんです。コロナ禍で健康か経済かと言われていますが、健康と経済の両方を成立させないといけない。ME=自分の健康も大事だけど、WE=社会もまわさないといけない。これが渋沢栄一の思想の核です」

 

 渋沢が著した『論語と算盤』は100年以上読み継がれてきた名著だが、渋沢はその中で世の中への憤りを綴っている。

 

「日本はもっといい社会になれるはずだと。それは、彼が現状に満足しない未来志向だったことも関係します。今の日本を見たら、激怒するんじゃないでしょうか(笑)。

 

 コロナだからといって閉鎖的にならず、逆境に立ち向かっていくべきだと。また、格差社会を批判し、富を集中させず、多くの人に利益を広げるべきだと言うはずです」(渋澤健氏)

 

 作家・山本時嗣氏(44)は、“現代の渋沢栄一” と称される実業家・投資家だった故・竹田和平氏との交流を下敷きに『まんが 超訳「論語と算盤」』を企画した。

 

「僕は人生のどん底だった29歳のときに『論語と算盤』に出会い、“人生を変えた一冊” となりました。その経験から、多くの若者に読んでもらおうと、学生に現代語訳の『論語と算盤』をすすめたら、目次を開いた時点で読めないと(笑)。漫画なら読めそうというので、本書を企画しました」(山本氏)

 

 若者だけでなく、40代~50代のサラリーマンにも好評だという。

 

「『論語と算盤』は、逆境をどう乗り越えるかを説いています。渋沢栄一さんは明治維新を生き抜き、社会を変える側になった方。今もコロナ禍の大転換期ですが、当時ほどではない。逆境を順境に変えるコツが詰まっているんです」(山本時嗣氏)

 

 以下、『まんが 超訳「論語と算盤」』をもとに、渋沢の名言を味わいたい。

 

●「逆境こそ立派な人間が進化を試される機会」

 

 今の自分の境遇を「己の本分」だと覚悟して必死にやれば、たいがいの物事は達成できる。
「人生で苦しいと感じたときは、諦めたり、その状況に振り回されることなく、反対に全力を出して立ち向かうべきだということ。まさに今のコロナ禍で生きる教えです」(山本時嗣氏)

 

●「常識とは極端に走らず、頑固でもなく、善悪を見極め、プラスとマイナスの両面を分析し、中庸の言動をすること」

 

 常識とは、世間の多くの人が持つ価値観ではなく、自分自身の中でバランスを取った判断基準であるという教え。
「激動の今だからこそ、どんな事態にも対応できるように、プラスとマイナス、メリットとデメリットのバランスをよく勘案し、全体を見渡す習慣を身につけることが重要だということです」(山本時嗣氏)

 

●「本当の経済活動は、社会のためになる道徳に基づかないと、決して長く続くものではない」

 

 事業でお金を得る行為は、道徳に基づいて「信用」を積み重ねることで継続できるという教え。
「たとえばネット上でフェイクニュースが横行する現代では、何を言うかより誰が言うかが重視されます。正しい報道を継続できるように、公共性の高いメディアの情報には適正な価格がつけられるべきです」(山本時嗣氏)

 

●「単に『理解』するより、『大好き』が強い。そして、『大好き』より『楽しい!』が強いんです」

 

 真心を持って、ワクワクしながら仕事に取り組もうという教え。「たんに理解しただけより、好きになったほうが取り組みへの力が発揮できますが、好きなことは何かのきっかけで嫌いになるとやめてしまう。さらに楽しめるようになれば、嫌いになることはほぼない。仕事もそうなれば、長く続けられるということです」(山本時嗣氏)

 

●「一個人の利益になる仕事よりも、多くの人や社会全体の利益になる仕事をやるべき」

 

 個人の利益より多くの人の利益を優先せよという教え。
「渋沢は、岩崎家の繁栄を第一に考えた岩崎弥太郎(三菱財閥の創始者)としばしば比較されますが、渋沢が財閥を作らなかった理由が、まさにこの教訓にある。一人のためではなく、社会全体にとっての善を考える。これこそが渋沢の教えです」(山本時嗣氏)

 

しぶさわけん
渋沢栄一の玄孫。1961年生まれ。コモンズ投信株式会社取締役会長。米系投資銀行でマーケット業務に携わり、米大手ヘッジファンド勤務を経て2001年にシブサワ・アンド・カンパニー株式会社を創業。2007年、コモンズ投信株式会社を創業

 

やまもとときおみ
1977年生まれ。株式会社ダーナ代表取締役。コンサルティング会社勤務を経て、2005年に独立。翌年、人生の師とあおぐ竹田和平氏と邂逅し、人生が激変。作家・プロデューサーとして関わった書籍の累計発行本数は100冊、累計発行部数は100万部を超える

 

※『まんが 超訳 「論語と算盤」』
原作:渋沢栄一、監修:守屋淳、解説:渋澤健、シナリオ:山本時嗣、漫画構成:今谷鉄柱、作画:新津タカヒト(光文社、税込み1430円)

 

写真・深谷市所蔵

 

(週刊FLASH 2021年5月4日号)

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