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追い詰められた朴槿恵大統領「窮余の一手」で北朝鮮と戦争?

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2016.12.07 06:00 最終更新日:2016.12.07 12:39

追い詰められた朴槿恵大統領「窮余の一手」で北朝鮮と戦争?

『再び朝鮮戦争が起きるかも? 写真:YUTAKA/アフロ』

 

 朴槿恵大統領(64)が「親友」の崔順実容疑者(60)に国家の機密情報を漏らしていた疑惑で、韓国中が怒りに沸いている。

 

朴槿恵大統領は、崔容疑者に『マインドコントロール』されていたのです。ルーツは、崔容疑者の父親にさかのぼります」(カルト宗教に詳しい張清益牧師)

 

 崔容疑者の父・崔太敏氏は、1975年に大韓救国宣教団を創設。前年、母である陸英修氏が暗殺された朴槿恵氏を熱心に口説き、同教団に入信させた。

 

「太敏氏は『娘を助けなさい』という陸氏の言葉を聞いた、という手紙を出し、そのうえで若き日の大統領の前で、母の魂が『憑依』したような口ぶりと表情を再現したそうです」(張牧師)

 

 現職の大統領が宗教に操られる異様さを、元朝日新聞ソウル特派員の前川惠司氏はこう評する。

 

「これはいわば、『現世と来世は続く』という、韓国特有の死生観が反映された『巫堂(ムダン=シャーマン)政治』。李氏朝鮮時代さながらです」

 

 そもそも朴大統領は、学生時代は「完璧少女」と称えられ、活発で優しい性格の持ち主だったという。しかし、父の朴正煕元大統領と親しかったという韓国人企業家は、彼女の変化についてこう語る。

 

「『保守派の星』として政治家になったころから、独善的で強引な性格になってしまった。そして、周囲からの孤立を深めていった」

 

 そのなかで、彼女は崔太敏氏へ傾倒していき、太敏氏の死後は、娘の崔容疑者にすがるようになっていったという。

 

「大統領就任後には、独断専行ぶりに拍車がかかった。日程は、側近中の側近である『門番3人衆』(総務首席とその下の2人の秘書)しか知らず、与党幹部でも連絡が取れないことがある。この3人衆を大統領府に入れたのが、崔容疑者といわれている」(同前)

 

 朴大統領は2017年4月の辞意を表明したが、このまま命運は尽きるのだろうか。ジャーナリストの太刀川正樹氏が語る。

 

「思い切ったことをやるかもしれません。たとえば、北朝鮮に軍事作戦を仕掛ける可能性もないとはいえませんよ」

 

 保身のために戦争を仕掛けるとしたら、それこそ国としての「民度」が疑われることになるのではないだろうか……。

(週刊FLASH 2016年11月22日号)

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