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華原朋美を長期休養に追い込んだ「急性ストレス反応」って?

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2016.12.07 12:00 最終更新日:2016.12.07 12:44

華原朋美を長期休養に追い込んだ「急性ストレス反応」って?

 

「皆さんにご心配をおかけしました。自身の弱さに反省しています」

 

 11月5日、突如入院し、すべての仕事を休んでいた歌手の華原朋美。11月30日に退院し、12月5日、レギュラーを務める情報番組で復帰を果たした。本人のブログには元気そうな写真も掲載されている。

 

 華原は2000年と2007年に精神的疲労などで休養し、睡眠薬や精神安定剤などの薬物依存に陥り、所属事務所を解雇された。2012年に芸能界復帰を果たし、その後は順調にキャリアを再開させていた。

 

 今回、長期休暇をもたらした病名は、所属事務所の発表によると「急性ストレス反応」。いったい、どんな病気なのだろうか?

 

 急性ストレス反応は、非常に強烈な身体的または精神的なストレスに対する反応を指す。

 

 ストレスとなる原因は自然災害や事故の被害に遭うといった生命や身体に対する脅威のほか、親しい人との別離や急激な社会状況の変化などによっても引き起こされる。

 

 症状も多岐にわたる。

 

・つらい体験をフラッシュバックする
・対人関係からのひきこもり
・不眠や不安
・多動傾向

 

 治療は抗うつ薬が使われることもあるが、短期的な使用にとどまり、心理療法に重点が置かれるという。

 

 主な心理療法には、考え方のバランスを取ってストレスに対応できる心の状態をつくる「認知行動療法」や、他者に持っている感情を話すこと、カウンセリングを受けることで現在の葛藤と柔軟に付き合っていくようになる「精神力動的心理療法」などがある。

 

 急性ストレス反応を長引かせると心的外傷後ストレス障害(PTSD)となるので、早めの治療が大切だ。

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