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中国人の「爆買いバブル」副作用は「梅毒」の蔓延だった

社会・政治 投稿日:2016.12.11 06:00FLASH編集部

中国人の「爆買いバブル」副作用は「梅毒」の蔓延だった

『厚生労働省「検査しないと おしおきよ!!」』

 

 厚生労働省が性感染症の予防啓発のため、大ヒットアニメ『美少女戦士セーラームーン』とのコラボレーションポスターを作成した。「検査しないと おしおきよ!!」のキャッチフレーズも話題を呼んでいる。

 

「お堅い役所が、なぜアニメとコラボを?」との声が多くあがったが、これには、近年、20~40代の比較的若い世代で性感染症患者が急増しているという背景がある。

 

 特に深刻なのは「梅毒」で、10代後半から30代までの女性の感染者の増加が目立つ。そこで若者に広く認知されている『美少女戦士セーラームーン』の登場となったのだ。

 

 原作者の武内直子氏も「今までのイメージを払拭し、セーラームーンの声がファンや皆さまに理解され、検査に結びつくことで、多くの方がより健康に過ごせることを願っております」とコメントした。

 

 厚生労働省はポスターにリーフレット、キャラクターがプリントされたコンドームのパッケージまで作り、大々的なアピールを展開している。それほど、梅毒は恐ろしい病気ということだろう。

 

 梅毒は、ペニシリンが発見されるまで「死の病」として恐れられてきた。性的接触などで感染し、治療をせずに重症化すると、内臓に障害が出て、脳やせき髄を侵される。

 

 現在では適切な治療をすればそれほど重篤化することはないが、やっかいなのは初期症状では感染に気が付きにくいことだ。

 

 感染すると、男女ともに性器や肛門のあたりにしこりができるが、これは痛くもかゆくもなく、そのうち治まってしまう。それで「もう大丈夫」と思いこんで放置してしまう人が多いのだ。

 

 しかし、体内に潜む細菌は生き続け、性的接触をした相手へと感染を広げていく。

 

 日本国内で女性の梅毒感染者数は2015年に激増した。この理由は、爆買いツアーで訪れた中国人観光客の影響も少なくないとみられている。

 

 中国では2008年に27万8215例の梅毒感染が公式に報告されている。経済的に豊かになった中国では、性産業も大きく発展し、それにともって梅毒を含む性感染症例が激増、梅毒は10年で10倍に増えたとWHO(世界保健機関)などが報告している。

 

 2015年の爆買いブームは、性感染症患者とともにやって来た。お金を持った旅行者が、観光地で買春するのは珍しいことではない。自覚症状がない時期であれば、衝動を抑制する理由もない。

 

 こうした裏事情があり、日本で性産業に従事する若い女性の間で爆発的に梅毒の感染者は広まった。そこから先の増加は推して知るべし、である。「爆買いバブル」などと浮かれている場合ではなかったのだ。

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