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グーグルが家具製造!?スタンディング・デスクそんなに凄いのか
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2016.12.19 06:00 最終更新日:2016.12.19 06:00
スタンディング・デスクが、再び脚光を浴びている。
2000年にキヤノン電子が応接室など一部を除いてイスの設置を廃止し、立ったまま働くことが紹介されると大きな話題を呼んだ。社長の酒巻久氏は、2005年に『椅子とパソコンをなくせば会社は伸びる!』を上梓し、大幅な業績アップが注目を集めた。
IT企業などでは、スタンディング・ワークは一般的となり、IKEAのスタンディング・デスクも新型が発売され、オフィスだけではなく家庭内でも使われ始めた。
日本でも、昨年新社屋に移転した「楽天」がスタンディング・ワークを導入。新しい机は各自の好みの高さに変えられる昇降デスクで、そのときの仕事内容に合わせて、立ったり座ったりが選択できるようになっている。
立ったまま働くメリットは「肩こりや腰痛が減る」「集中力がアップ」「コミュニケーションが活性化」などがあげられている。健康面でのメリットが強調されていて、座りっぱなしの人に比べ、死亡リスクが減るというデータまである。
なかには一歩進んだウォーキング・デスクを取り入れている会社もある。デスクの下にウォーキング・マシンを入れ、歩きながら作業し、打ち合わせも行うのだ。働きながら、運動までできるという理屈である。
そんななか、グーグルが新しいスタンディング・デスクの特許を取ったことが明らかになった。
米国特許庁が11月22日に発表したもので、「上昇プラットフォーム」というデザイン特許。
普段はテーブルと一体化しているが、パソコンを使うときには台がせり上がるというものだ。特許公報を見ると「それだけかよ」と怒りたくなるほど単純だが、よほど熱心に普及させたいのだろう。
立って仕事すると脳を活性化させる働きがあるというが、一方で労働者保護の観点から見ると疑問も残る。諸外国では、労働者の座る権利が保障されている国も多く、座りながらスーパーのレジ打ちする姿を見かけることもある。
流行や効率性だけを重視するのではなく、「ワーカーズファースト」の観点に立ったオフィスも推進してほしい!