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山本太郎と大飯原発に行ってきた「姉が逮捕でも僕はやめない」

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2012.07.13 00:00 最終更新日:2016.03.01 23:46

  7月1日に再稼働した福井県おおい町の大飯原発を3日、俳優の山本太郎(37)と共に取材した。乗ったのは原発がある大島半島を巡る遊覧船。船内には原発を紹介するアナウンスが流れる。

 

〈大飯発電所は若狭湾国定公園内にあるため、この素晴らしい自然環境に配慮した、万全の環境保全対策をおこなっています〉

 

「国定公園の中に原発があるという、すごく異様な光景なのに、このアナウンスには思わずツッコみたくなりますね(笑)。船から見ると、原発まで行くのには国道1本しかないことがわかります。

 

 地震や津波で海が荒れ、半島を繋ぐ橋が崩れ、崖崩れでもしたら、みんな原発に閉じ込められますね。それにこれじゃあ、海側から簡単に侵入できそう。テロ対策なんてなされてないやろなぁ」

 

 遊覧船を下り、車で大飯原発の正面ゲートに向かうと、10人余りの警備員が一斉にこちらを凝視した。

 

「今回は、再稼働が決定したあと一気に運動が盛り上がったけど、この盛り上がりが地元にボールがあるときだったら再稼働を止めることができたかもしれない。

 

 今後、ほかの原発も大急ぎで再稼働を進めようとするでしょうけど、原発事故が起こったときに被害を被る地元を丹念に回って市民の力を結集すれば、闘いをゲート前に持ち込まなくても再稼働を本当にストップさせることができるでしょうね」

 山本自身は、原発の再稼働にタイミングを合わせたかのように、姉が大麻所持で逮捕されたことで痛手を被った。

 

「聞いたときにはがっくりですよ。おかげでナレーションとバラエティと情報番組の3つがいっぺんにキャンセル。まあ仕方ないです。それぐらい影響力があるということですから。でも、それで僕が運動をやめるわけじゃない。僕は僕ですから」

 

(週刊FLASH 2012年7月24日号)

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