【事故多発!人が死ぬ海釣り堤防】
◯茨城県・鹿島港南防波堤
「死の堤防」といわれる茨城県の鹿島港南防波堤。竿やクーラーボックスを抱えた釣り人たちが、門扉を乗り越えて防波堤へ入っていくという。地元の漁業関係者は「門の鍵が壊されることもあるようだね。捨てられたゴミや迷惑駐車なども問題になっている」と憤る。死亡した釣り人の家族が手向けたのだろうか。花が供えられていた
◯千葉県・木更津沖堤防
木更津沖には4つの防波堤があり、渡船で渡り釣りを楽しむことができる。「岸から防波堤までは船で約15分ほどです。防波堤そのものは広いのですが、夜釣りをしていて落水する事故が起きています。また突然、強風が吹くこともあるので注意が必要です」(釣り愛好家)
◯新潟県・新潟東港西防波堤
東港区における釣り人の落水事故は2011年に2名(1名は死亡または行方不明・堤防からの転落は1名)、2012年に2名(1名は死亡または行方不明・堤防からの転落は1名)、2015年に1名(死亡または行方不明・堤防からの転落)発生している(第九管区海上保安本部による)
◯新潟県・柏崎港堤防
2008年10月25日には釣り人11人と救助にあたった消防署員5人が約2mの高波にさらわれる事故が発生した(全員が救助され無事だった)。「それでも柵を乗り越える釣り人が多い。予測できない大波が押し寄せると一気にのみ込まれてしまいます」と地元の釣り愛好家は警鐘を鳴らす
◯新潟県・新潟西港西防波堤
西港区における釣り人の落水事故は2015年に1名(堤防からの転落)、2016年に1名、2018年に1名(死亡または行方不明)発生している(第九管区海上保安本部による)。防波堤の周囲には波消しブロックなどがあり足場が悪い。大波が押し寄せることも多いという
◯福井県・小樟漁港
「漁港の車が通るため防波堤も広いので、多くの釣りファンが来ます。だけど波消しブロックに落ちると足をとられて上がってくることができません。危険ですから防波堤での釣りはやめてもらいたい」(地元関係者)
◯神奈川県・横浜本牧防波堤
今年2月5日、釣りをしていた女性(48)が海中に転落して死亡。助けようと海に入った男性も怪我をした。防波堤に隣接する会社の敷地を通り侵入したのだろうか、取材当日も防波堤上には数人の釣り人の姿が確認できた。ハシゴなどはないようなので、もし落ちたらライフジャケットを着ていなければ非常に危険である