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うらやましすぎる「社内ルール」会社の近くに住めば5万円、サイコロで賞与増…ぜひ我が社にも導入を!
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.06.17 11:00 最終更新日:2021.06.17 11:00
長期化するコロナ禍で、テレワークなどの比重が増え、さらには「ワーケーション」という働き方まで生まれている昨今。企業の諸制度にも大きな変化が起きている。
そんななか、「住む地域によっては5万円支給」「最大連続10日の有給休暇を法定休暇とは別に規定」など、ユニークな社則や福利厚生を設けることで、従業員を魅了している会社がある。
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人事ジャーナリストの溝上憲文氏は、「企業のこうした制度や取り組みは、従業員の仕事に対するやる気と、会社への帰属意識を高める効果があります。また、会社が期待する人材が集まってくるリクルーティング効果もあります」と話す。
ここで紹介する個性的な「社内ルール」を、御社もまねしてみては?
■株式会社ZOZO/会社の近くに住めば月5万円!「千葉手当」はほかの地域でも
同社では、「千葉県千葉市近郊の指定エリア内に住むスタッフには、月5万円の手当を支給する」という制度「千葉手当」が導入されている。これには、同社の創業者で千葉県内に住む前澤友作氏の “千葉愛” が反映されているのだろうか……?
制度を導入した経緯を同社に尋ねた。
「当社では、創業時から千葉県に拠点を置いており、『千葉手当』は本社や物流拠点などがある、千葉市近郊の地域活性化を目的とした制度です。自分たちの地元を自分たちの手で盛り上げたいという思いがこめられています」(同社広報)
同社によると「スタッフの半数以上が、千葉手当を利用しています」(同前)とのことで、拠点のある茨城県や宮崎県でも同様の制度を採用しているそうだ。
アドバンス社会保険労務士法人代表の長沢有紀氏は、同社の取り組みをこう評価する。
「同じ場所で同じ労働をしているなら、居住地によって、労働の対価である賃金には基本的に差をつけられません。ZOZOのこの制度は、賃金には差を設けず、福利厚生として給与へ上乗せしている形になります。手当を通じて、従業員に会社の思いを理解してもらうという意味合いが強い制度だと思います」
■株式会社ひろろ/社長の愛が生んだ “推し” 補助制度
社員の好きな「推し」アイドルの引退や卒業、脱退などの時期に、法定休暇とは別に、最大10日もの有給休暇を取れる「推し休暇」を導入しているのが、アイドル関連のコンテンツ制作などを手がけるひろろだ。
代表の鶴見至善氏は、制度導入の理由をこう語る。
「弊社では、アイドルファンに向けたコンテンツの企画制作業務など、社員がオタクでないと難しい業務があるので、オタ活をサポートする仕組みを積極的に取り入れています。この制度が話題になってから、おかげさまで入社希望者が急増しています」
■株式会社カヤック/出目次第で「月給×最大6%」も増える
社員が毎月サイコロを振り、「月給×出目(1%?6%)」が賞与にプラスされるという「サイコロ給」を導入しているのがカヤックだ。仮に月給30万円の社員が6の目を出したら、1万8000円が賞与に加算される。
「 “面白がって働く” という企業理念を組織に浸透させる意味合いに加え、毎月一度、サイコロを振るなかでのチームビルディングの要素、また入社時のスクリーニングにも繋がっているかと思います。こうした制度を不謹慎と考える方は、そもそも他社に行かれると思いますので」(同社広報)
「明確にリクルーティングを意識した人材採用戦略といえますね。実際に成功しているのでしょう」(溝上氏)
■GMOインターネット株式会社/ドリンクは常時40種類!金曜夜にはBARも
同社グループの「シナジーカフェ GMO Yours」は、全パートナー(従業員)が24時間365日、無料でフードやドリンクを楽しめる社食を兼ねた施設だ。
「近年、社食はコミュニケーションの場の提供を重視する方向に変化しています。企業イメージ向上や社員交流の活性化などにメリットがある制度といえます」(長沢氏)
金曜日の夜はお酒も提供されるという。同社広報にその意図を聞いた。
「パートナーが集って刺激し合い、新たな技術やサービスが生まれる場となってほしいという思いで誕生しました。毎日主菜3品、副菜2品、サラダ、汁物などの日替わりランチビュッフェのほか、ドリンクは常時30?40種類前後あり、軽食の無料自動販売機もあります」
やはり、みんなが気持ちよく働ける職場環境であってほしいものだ。
写真・朝日新聞
(週刊FLASH 2021年6月1日号)