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私を“レズ刑務官”扱いした千葉県警を許さない!

社会・政治 投稿日:2012.07.26 00:00FLASH編集部

 6月2日付のスポーツ紙社会面に『復縁迫り家に押しかけ ”男装”刑務官元カノ兄に暴行』との見出しがおどった。

 

 内容を要約すると〈自分が男だと偽って少女(19)と付き合っていた女性刑務官が、少女から別れ話を切り出されたため、復縁を迫りに少女の自宅へ押しかけ少女の兄(23)ともみ合いになり暴力をふるい逮捕された〉ということになる。

 

 だが、女性刑務官周辺を取材すると「ケガを負ったのは刑務官本人」「女性刑務官はおなべでもなく、少女とのレズ関係もない」など、警察発表や報道とは違う情報が集まった。そんななか逮捕された高野舞さん(21)が「真実をお話したい」と顔出し、実名で告発を決意した。

 

「私とAさん(少女)が知り合ったのは昨年2月、Aさんのいとこの紹介です。そのいとことは3年前にコミュニティサイトで知り合い、メル友でした。彼女から『Aが付き合っている人から暴力を受けているので相談に乗って』と言われ、Aさんともメールをするように。いたずら半分で男性のふりをしていたのは事実です。

 

 でも昨年8月に改めて『私、女なんだよね』と言ったら『それでもいいから、今までどおりに支えてほしい』と言われました」

 

 そんな2人に何があったのか。事件が起きた6月1日前後の様子を聞いた。

 

「5月30日に電話でけんかをしてしまいました。Aさんから『(付き合っている)男から暴力をふるわれて大変なの』とか聞かされ、また同じことをしていると思いカッとして『お前なんなんだよ、そんなことばっかりで。ぶっ殺すぞ』と、つい言ってしまいました」

 

 すると翌31日にAさんから「自殺する」というメールが、リストカットした写真とともに舞さんに届いた。思いとどまらせるメールを送り、31日に連絡をもらう約束だったが、連絡はなし。心配になりAさんのいとこと彼女の家に行ったところで、事件となったという。

 

 舞さんの陳述書を要約すると 「午前2時40分ごろ、木更津のA家に着き、いとこが窓越しにAさんを呼ぶと、Aさんのお兄さんが出てきて『マジ、なんなんだよ』『帰れよ』と私の胸ぐらをつかんで水路のフェンスまで押すように連れていきました。『死ねよ』と私の首を締めながら水路に落とそうとしました。お兄さんは私に馬乗りになり、頭を地面に叩きつけられるようにされ、前頭部に強い衝撃を受けました」

 

 そこに千葉県警の木更津署の捜査員が到着。だが捜査員は暴行しているAさんの兄ではなく、舞さんを暴行容疑で現行犯逮捕した。なぜ一方的に逮捕されたのか。

 

 じつはAさんは10日前、木更津署に「舞さんから『別れたら殺す』というメールがあり、家に押しかけてくるかもしれない」と相談していたという。舞さんはそのメールを否定している。それならなぜ、事件前日にもAさんはプライベートなメールを舞さんにしているのか。

 

 舞さんの怪我は全治2週間。当時の写真を見ると、首には絞められた痕が残り、額や両手足には擦過傷が多数あった。暴行容疑は不起訴となったが、即日脅迫容疑の別件で再逮捕され、舞さんはじつに33日間も勾留されていたのである。

 

「警察は私を性同一性障害だと思い込み逮捕したみたいですが、私には彼氏もいます」と舞さん。刑務官の仕事は失ってしまった。今後、真相を明らかにするためにAさんの兄など関係者を相手取り法的措置を起こすという。

 

(週刊FLASH 2012年8月7日号)

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