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今井絵理子 都議選応援演説に「聴衆わずか20人」も、菅政権から“重宝”のワケ
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.07.02 11:00 最終更新日:2021.07.02 11:00
7月4日に投票日を迎える東京都議会議員選挙。激戦区のひとつが千代田区だ。都議会の“ドン”と呼ばれた内田茂氏の娘婿である内田直之氏が立候補。対するは都民ファーストの会の平慶翔氏。平氏は、女優・平愛梨と祐奈のきょうだいで、サッカーの長友佑都選手の義弟だ。前回は板橋区から立候補して初当選したが、今回は千代田区に鞍替えしての立候補となる。ほかに共産党から冨田直樹氏、無所属の浜守香織氏も出馬、4人で1議席を争う激戦区となっている。
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7月1日11時、JR飯田橋駅前のサクラテラス。肌寒い悪天候の中、人もまばら。内田氏の応援演説に駆けつけたのは、自民党参議院議員の今井絵理子氏だ。この日は雨の影響か聴衆は少なく、街宣車の前にいた聴衆はわずか20人ばかり……。
「今井さんがいるのに、足を止める人が意外に少なくて……。もうかつての影響力はなくなってしまったのかと、正直心配してしまいました」(聴衆の1人)
だが、全国紙の政治部記者は、「自民党内での今井さんの人気は絶大だ」と語る。
「立候補者は党に対して “この人に応援演説に来てほしい” とリクエストできるが、多くの立候補者から今井さんに応援に来てほしいと要望が出ている。選挙戦が始まった6月25日から、今井さんは1日に3カ所から5カ所をまわっている」
今井氏は、なぜそこまで“重宝”されるのか。それは若い世代に絶大な人気があるからだという。前出の記者が続ける。
「錦糸町の応援演説に取材に行ったが、ベビーカーを引いたママさんたちが列をなしていた。そこから錦糸公園へ練り歩きをしたが、ママさんたちはそのまま付いて行って、さらに女子高生も加わり『一緒に写真を撮ってください』と、2ショットを撮っていた。
驚いたのは、女子高生が『あの歌を歌って!』と、SPEEDの歌をリクエストしていたこと。この世代でもSPEEDを知っているんだと(笑)。ユニ・チャームが、聴覚障害者にも口の動きが見える透明なマスクを販売しているが、今井氏はそのマスクを着けて、手話を交えて演説していた。若い女性たちは、非常に好感を持って見ているようだ」
今井氏はこの日も、透明マスクをつけ、手話を交えて内田氏を応援。
「内田直之さんは一級建築士の資格を持っています。まちづくりといえば、障害のある方もいらっしゃるんですけれども、誰もが過ごしやすい、そして安全なまちづくり、これは欠かせないと思っています。バリアフリーに関しても、この千代田区、東京都、世界に発信できるようなまちづくりの政策をお聞きしたいと思います」
また、今井氏はこうも語った。
「いまコロナ禍で、たいへんな厳しい日常をみなさんにお願いしております。コロナで生活が困窮している方も多くいる中で、都議会自民党、今回は区民税20%減税を掲げております。少しでも多くのみなさんに、少しでも生活の負担を軽減していただきたいなという思いと、政治は弱い人にこそ、やっぱり寄り添っていかなければならないといった思いで、都議会自民党、20%の区民税減税を掲げております」
冒頭のとおり、聴衆の数こそ20人ほどと少なかったものの、今井氏との2ショットを願う人たちが列をなしていた。
6月のNHK世論調査では、菅政権の支持率は発足後最低の37%と、下げ止まらない。
「これで自民が勝ったら、今井さんが功労者になるでしょうね」(前出・記者)
支持率を落とし続ける菅政権にとって、今井氏が “救いの神” となるか。