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天皇の「譲位」反対派の櫻井よしこがその理由を激白社会・政治 2016.12.31

『写真:AFLO』

『写真:AFLO』

 

「(天皇陛下が)長い間考えてこられたことを、きちんとした形で示すことができた、これは大変よかったことだと思います」

 

 11月30日、51歳の誕生日を迎えられた秋篠宮さまは、この日に先立ちおこなわれた記者会見で、静かにこう述べられた。8月8日、天皇陛下が譲位のご意向を表明なさったことについてのご感想だ。

 

「会見のなかで『内閣の了解も得て』というお言葉を使われたことも注目です。つまり陛下のお気持ち表明には、内閣の了承があったと明かしたのです。

 

 しかし、いまだに安倍政権はそのお気持ちに真摯に向き合おうとしません。そうした態度に対し、秋篠宮殿下は、明確に『ノー』と拒絶されたのです」(皇室研究者の高森明勅氏)

 

 奇しくも同じ日、安倍晋三首相の私的諮問機関「天皇の公務の負担軽減等に関する有識者会議」の、3回めの専門家ヒアリングが開かれた。

 

 安倍首相自ら選んだ16人の専門家。その顔ぶれからは、皇室のお気持ちを汲まず、結論ありきの方向へ導く官邸の「同調圧力」が見えてくるというのは、漫画家の小林よしのり氏だ。

 

「専門家ヒアリングでは『摂政を置けば生前退位をしなくてもすむ』『譲位を認めたら、即位を拒否する自由まで認めることになる』など、要するに譲位そのものを拒否する発言が続出しています。秋篠宮さまは、すごく慎重な言い方ながら、こうした傾向を真っ向から批判しているんですよ」

 

 ヒアリングに参加した専門家の一人は、会議そのものに疑問を呈する。

 

「陛下の『お気持ち』表明に、内閣の事前の承認があったのは明らか。ならばそのお気持ちに沿ったことをするのが当然の道筋です。ところが有識者会議は、その名が示すように、『公務の負担軽減』が目的に矮小化されてしまっています。これでは、陛下のご意向など聞く必要はないと言っているようなものです」

 

 陛下のご意向が「譲位」であることは、多くの国民が報道を見聞きして知っている。それでも、譲位に反対する人たちの根拠はなんなのか。多くの専門家が回答を拒むなかで、ヒアリングに参加したジャーナリストの櫻井よしこ氏が取材に応じてくれた。

 

「私も最初は、陛下のお気持ちを考えれば、今回限りの特例措置として、ご譲位を認めてさしあげるのがいいと思いました。と同時に、お気持ちに沿いつつ、日本の“国柄”をどう守っていかなければならないか、についても慎重に考えなければならないとの思いが強くありました」

 

 そのなかで当然のこととして、祭祀の重要性を考えたのだという。

 

「2700年近く続く皇室の歴史のなかで、いちばん大事にされてきた祭祀が、戦後は天皇家の私的な行事として位置づけられてしまっています。祭祀を最優先することが、日本の国柄を守るために欠かせない重要事です。

 

 国事行為やご公務は皇太子さまや秋篠宮さまが分担できますし、現行の皇室典範にある摂政の制度を活用すれば、陛下の負担を大幅に軽減できます」

 

 一方で前出の高森氏は、天皇のお気持ちを最優先すべきだと主張する。

 

「30年近くかけて陛下が築き上げてこられた『能動的な象徴天皇』像を、軽んじることなどできるでしょうか。しかし今回のヒアリングを聴く限り、官邸は明らかに陛下のお考え、そして多数の国民が望んでいることから、あえて目をそらそうとしています」

 

 12月23日、陛下は83歳のお誕生日を迎えられた。前日の会見では、「多くの人々が耳を傾け、おのおのの立場で親身に考えてくれていることに、深く感謝しています」と語り、あらたな「思い」を語られることはなかった。

 

 政府は、一代限りの「生前退位」特措法を、来年の通常国会に提出する方針だ。

(週刊FLASH 2016年12月20日号)

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