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未開封「スーパーマリオ64」が1億7000万円で落札…アメリカではブームが続く

社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.07.12 18:50 最終更新日:2023.05.22 15:59

未開封「スーパーマリオ64」が1億7000万円で落札…アメリカではブームが続く

落札された「スーパーマリオ64」現物(写真・Heritage Auctions, HA.com)

 

 海外でのスーパーマリオ人気が、あなどれないほど大きくなっている。

 

 7月11日、未開封の「スーパーマリオ64」が、アメリカのオークションに出され、ゲーム史上最高額の1億7000万円で競り落とされた。1996年に発売されたゲームソフトで、査定機関のつけた品質ランクが9.8 A++(最高が10)と高評価だった。

 

 

 この2日前には未開封の「ゼルダの伝説」が9600万円で落札されており、4月にはやはり未開封の「スーパーマリオブラザーズ」が7300万円で取り引きされている。

 

 これらのオークションはいずれもテキサス州に本拠地を置くヘリテージ・オークションズが取り扱っており、落札者の身元は明らかにされていない。

 

 いまさら言うまでもないが、日本のゲームは海外でも大人気である。調査会社ユーガブ・アメリカの調べによると、スーパーマリオブラザースは好きなビデオゲームの第1位だ。

 

 20歳から74歳まで1310人のうち89%がマリオを知っていて、そのうち64%が好感度を抱いている。20代、30代での認知度は93%の高さを誇る。

 

 スイスの高級腕時計メーカーのタグホイヤーは、7月15日にスーパーマリオとのコラボレーション腕時計を全世界で販売する予定だ。アメリカでは8月1日からマリオの「人生ゲーム」が発売予定で、すでに予約が始まっている。

 

 ほかにもモノポリーやウノ、ジェンガといった人気ゲームのマリオバージョンがすでに販売されている。

 

 1993年にはハリウッドで実写版の映画が公開されているが、現在もアニメ映画の制作が進んでいて、2022年に封切り予定である。

 

 マリオの声であるチャールズ・マーティネーがキャスティングされなかったとか、独占配信するピーコックに加入していない人はどうするのか、など大小さまざまな話が逐一報道されている。

 

 老若男女を問わず、マリオはアメリカ社会に浸透していると言っていいだろう。

 

 コロナ前には、外国人観光客がマリオカートに乗って街中を駆けめぐっていたのは記憶に新しい。いま、外国人観光客は日本へ入国しにくくなっているが、SNSではUSJのスーパー・ニンテンドー・ワールドの画像が夢の世界だと騒がれていて、その人気の高さが伺い知れる。

 

 観光客の出足が戻ったら、こちらにも多くの人が押し寄せることだろう。いまやマリオが救うのはピーチ姫だけではないようだ。(取材・文/白戸京子)

 

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