アメリカ・インディアナ州から、衝撃的なニュースが飛び込んできた。わずか8時間で6件の発砲事件が発生し、10人が撃たれたのだ。そのうち、3人が犠牲になったという。
事件が起きたのは、世界3大レースのひとつである「インディ500」の開催地で知られる州都インディアナポリスだ。
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第1の発砲事件は、州の中心部に位置する閑静な住宅街で起こった。7月12日19時35分、ここで1名が撃たれた。幸いなことに命に別状はないという。
それから10分も経たず、最初の事件現場から西へ5キロ離れた場所で、またも発砲事件が起きる。そこで撃たれた1名は、病院に搬送された。
30分後、通報を受けた警察は、2度目の発砲現場から北西に3.7キロ離れた場所に向かった。そこで、車内にいたところを撃たれたとみられる男性を発見。男性はすぐさま病院に運ばれるも、まもなく死亡した。
その後、22時30分に別の場所で1名が撃たれ、日付が変わった13日の深夜1時に、またも4人の男性が撃たれる。
さらに、4人が撃たれた現場から南に4キロ移動した住宅内でも発砲事件が起こった。駆けつけた警察が見つけたのは、銃を使って無理心中を図ったとみられる男女2名の遺体だった。
立て続けに発生した6件の発砲事件により、3名の命が奪われた。現在、インディアナポリス警察は、それぞれの発砲事件の容疑者を追うとともに、住民たちへ、情報提供と危機管理の徹底を呼びかけている。
「銃大国」アメリカでは、発砲事件は珍しいことではない。アメリカの銃事件情報サイト「GUN VIOLENCE ARCHIVE」によると、2020年には611件の銃乱射事件があり、自殺者を除く犠牲者数は、年間で1万9000人を超えているという。
インディアナ州に暮らす女性はツイッターで「銃を排除して、スポーツや文化のあふれるインディアナポリスを取り戻したい」と悲痛な声を投稿した。
心中を除き、上記の事件はいずれも犯人は捕まっていない。住民たちが怯える悪夢の時間はまだまだ終わらない。