社会・政治
“感謝の言葉”は並べるが…西村大臣が「いまだに謝ってない」と批判の声、二階幹事長には即謝罪したのに
社会・政治FLASH編集部
記事投稿日:2021.07.15 11:30 最終更新日:2021.07.15 11:37
《この発想の何がまずいかもこの人には分かっていないのだろうな。「趣旨を充分に伝えられなくてすみません」て謝罪してないし》
西村康稔経済再生相(58)への批判が止まらない。7月8日の記者会見で酒類提供停止の要請に従わない飲食店に対し、金融機関を通じて働きかけると明らかにした西村大臣。さらにはこうした店との取引を停止するよう、酒類販売業者に要請していく方針も表明していた。
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14日の衆議院内閣委員会では野党側が辞任を求めたのに対し、西村大臣は「責任を果たしていきたい」と答弁。辞任について、力強く否定した。
そんななか、Twitterでは冒頭のような声が上がっている。さらにはこんな怒りの声も。
《西村は全く謝ってない。常に、自分の意図が伝わってないと言ってる》
《全然謝ってない。謝っているようで謝っていない》
たしかに西村大臣のTwitterを見てみると、11日にはこう釈明している。
《飲食店の皆様には、新型コロナ対策にご協力頂き感謝申し上げます。この度は、私の発言で、混乱を招き、特に飲食店の皆様に不安を与えることになってしまいました。何とか感染拡大を抑えたい、多くの皆様にご協力頂きたいとの強い思いからではありますが、趣旨を十分に伝えられず反省しております。》
《決して融資を制限するといった趣旨ではありませんでしたが、様々なご指摘を重く受け止め、飲食店の皆様のご不安を払拭するため、金融機関への働きかけは行わないこととしました。今後、飲食店の皆様には、時短等の要請にご協力頂けるよう、協力金の先払い制度を導入し迅速な支給を行ってまいります。》
《また金融機関には、事業者への資金繰りの支援を重ねてお願いしてきており、飲食店の皆様が事業を継続できるよう、支援に万全を期してまいります。他方、不公平感を解消し要請に応じて頂いている飲食店の皆様のご協力に応えていくためにも、ご協力頂けていない飲食店へも粘り強く働きかけてまいります。》
まず、最初に出てくるのは「感謝」の言葉。そして、「趣旨を十分に伝えられず反省しております」と続けている。つまり問題となった発言自体ではなく、“混乱を招き、不安を与えることになったこと”に対して「反省」しているのだ。
このスタンスは、以降も一貫している。13日にも《新型コロナ対策にご協力頂き感謝申し上げます。この度は感染拡大を抑えたいとの強い思いからではありますが、私の発言で混乱を招き、特に飲食店の皆様に不安を与えることになり、趣旨を十分に伝えられず反省しております。今後協力金の早期給付の仕組みを導入するなど支援に万全を期してまいります》と、やはり「感謝」の言葉が。
14日には《飲食店の皆様にはコロナ対策にご理解ご協力頂き感謝申し上げます。この度は、何とか感染拡大を抑えたい、多くの皆様にご協力頂きたいとの強い思いからの発言ではありましたが、趣旨を十分に伝えられず混乱を招き、特に飲食店の皆様に不安を与えることになってしまい、反省し申し訳なく思っています。》と、こちらも「感謝」。ようやく「申し訳なく思っています」という文言が出てきたが、その対象はやはり“混乱と不安”に対してだった。
「“そんなつもりじゃなかったけど、そう思われたのであれば反省する”というスタンスを崩さない西村大臣ですが、二階俊博幹事長(82)にはかなり明確な形で謝罪したと言われています。8日の会見が問題になると、翌9日にすぐさま二階幹事長のもとへ。発言について、『すみません』と語ったことが報じられていました。
いっぽうで騒動後、Twitterでは“自公以外”というワードがトレンド入りしています。秋の総選挙では、苦戦を強いられることになりそうです」(全国紙記者)